12/17
Sat
2011
①
管Aは「3分開いて3分閉じる」、管Bは「2分開いて2分閉じる」の繰り返しなので、スタートから5分間の管AとBの動きを表にすると、次のようになります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
この表から、
・0~2分→両方の管を開いているので、タンクの水量はゆるやかに増える。
・2~3分→管Aだけが開いているので、タンクの水量は急激に増える。
・3~4分→どちらの管も閉じているので、タンクの水量は変わらない。
・4~5分→管Bだけが開いているので、タンクの水量は減る。
ことが分かります。
さっき分かったことをもとにして、スタートから5分間のタンクの水量をグラフに表すと次のようになるので、管Bから5-4=1分間に出る水の量は22-17=5リットルになります。
また、最初の3分間は、管Aから水が毎分□リットルの割合で3分間入り、管Bから水が毎分5リットルの割合で2分間排出され、結果としてタンクの水量は22-8=14リットル増えたことが分かります。
つまり、管Aから3分間にタンクへ注がれた水の量は14+5×2=24リットルなので、1分間あたりの水量は24÷3=8リットルになります。
②
タンクには最初に8リットルの水が入っているので、水量が100-8=92リットル増えたときにタンクは満水となります。
管Aは「3分開いて3分閉じる」の繰り返しなので、3+3=6分間がひとつの周期になっています。
また、管Bは「2分開いて2分閉じる」の繰り返しなので、2+2=4分間がひとつの周期です。
つまり、2つの管は6と4の最小公倍数である12分間の動きをひたすら繰り返すので、その間の動きを表にすると次のようになります。
上の表を見れば分かるように、管Aは「3分開く」が2回あるので、12分間で8×3×2=48リットルの水がタンクへ注がれます。
また、管Bは「2分開く」が3回あるので、12分間で5×2×3=30リットルの水がタンクから排出されます。
したがって、タンクの水量は12分間で48-30=18リットルずつ増えていくことが分かります。
そのペースでタンクの水量が92リットル増えるのにかかる時間を計算してみると、92÷18=5余り2だから、とりあえず12分が5セットあることは確定で、残り2リットルを増やすのにかかる時間は何分かなー・・・
みたいなノリで求めようとした瞬間にアウトです(笑)
スタートから12×4=48分間で、タンクの水量は18×4=72リットル増えるので、その時点で満水まであと92-72=20リットルになっています。
また、次の表を見れば分かるように、その後の6分間で、管Aからは8×3=24リットルの水が注がれ、管Bからは5×2×2=20リットルの水が排出されるので、タンクの水量は24-20=4リットル増えます。
つまり、スタートから48+6=54分の時点で、タンクの水量は満水まであと20-4=16リットルになっています。
次の表を見れば分かるように、54分からの2分間は管Aだけが開いているので、その間にタンクへ8×2=16リットルの水が注がれてちょうど満水になります。
以上から、タンクが初めて満水になるのは、スタートから54+2=56分後なります。
【補足】
スタートから56分後に、タンクはいったん満水になるのですが、その後の2分間で、
・管A→1分だけ開いているので、タンクへ水が8リットル注がれる。
・管B→2分とも開いているので、タンクから水が5×2=10リットル排水される。
ので、タンクの水量は満水よりも10-8=2リットルだけ減っています(計算上は)。
「92÷18=5余り2」の計算で出てきた余りの「2」は、「12×5=60分後には、満水まで残り2リットルですよ」の「2」なのですが、さっきの解説で確認したように、56分後にはすでに満水になっているので、「残り2リットルを増やした時点で初めて満水」という考え方は間違いです。
さらに言えば、56分後に満水になった後の1分間で、
・管Aからは8リットルの水が注がれる。
・管Bからは5リットルの水が排出される。
ので、計算上だと、57分の時点でタンクの水は満水よりも8-5=3リットル増えることになります。
しかし実際には、満水の状態から3リットル増やすことなんてできないので、「92÷18=5余り2」という割り算は何の役にも立ちません。
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