次の<図1>は高さが20㎝あるビンです。このビンのちょうど真ん中より下の部分は、底面の半径が2㎝の円柱の形をしています。また、真ん中よりも上の部分は、円柱でも円すいでもない形をしています。このビンに<図2>のように水を入れ、水平な台の上に置いたところ、水面の高さは8㎝になりました。
次に、<図2>のビンにふたをして、ビンをひっくり返したところ、<図3>のように水面の高さは13㎝になりました。このビンの容積は何㎤ですか。ただし、円周率は3.14とします。
※ 画像はクリックすると拡大します。
※ 解説を見たい場合は、右下の「解説はこちらから」をクリック!
********* 解説の改良版 スタート ******************************
ビンの中には水と空気の2種類しか入っていないので、それぞれの体積が円柱部分の深さ何㎝分にあたるのかを求めてしまえばOKです。
図2と図3を並べて真正面から見ると次のようになっています。
※ 画像はクリックすると拡大します。
上の図2を見れば分かるように、水の体積は円柱部分の深さ8㎝分の体積にあたります。
また、図3のようにビンをひっくり返したら水の深さが13㎝になったことから、空気の体積は円柱部分の深さ20-13=7㎝分にあたることも分かります。
つまり、ビンの中の体積の合計は円柱部分の高さ8+7=15㎝分の体積と等しいので、答えは2×2×3.14×15=188.4㎤になります。
********** 解説の改良版 おしまい ****************************************
※ ココから下は塾講師さんの指摘を受ける前の解説です。見ても特に何の役にも立ちませんが、興味のある方はご自由にご覧ください。
図2と図3を並べて真正面から見ると次の図のようになっています。
(画像はすべて、クリックすると拡大します)
さらに次の図を見れば分かるように、ビンをひっくり返すことによって、
・<図2>のアは<図3>のイへ移動した。
・<図2>のウは<図3>のエへ移動した。
と見ることができます。
このとき、<図2>のアの高さは<図3>のイと同じく3
cm、<図2>のウの高さは8-3=5
cmになっています。
また、<図3>のエの容積は<図2>のウと等しいので、
エの容積は円柱の高さ5cm分の容積を計算すればOKです。
・上の図の緑色部分の体積→2
×2
×3
.14
×10=125
.6㎤
・上の図の黄色部分の体積→2
×2
×3
.14
×5=62
.8㎤
以上から、このビンの容積は125.6+62.8=188.4㎤になります。
PR