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Mon
2011
①
立方体の辺EFの中点をI、辺FGの中点をJとして、辺IJに下からナイフの刃を当てて、点Cを通過するように上へスパッと突き抜けたとき、切断面は次の図のような台形IJCAになります。
求めたいのは切断後にできた2つの立体のうち、点Dを含む大きな立体の体積ですが、それを直接計算しようとするとうまくいかないので、立方体の体積から点Bを含む小さな立体の体積を引いて答えを求めます。
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次の図のように、辺AIとCJとBFの3本を下へ向けて延長すると点Kで交わり、小さな三角すいKFJIと大きな三角すいKBCAができます。
三角すいKFJIは底面がIF=FJ=5㎝の直角二等辺三角形、三角すいKBCAは底面がAB=BC=10㎝の直角二等辺三角形になっていますが、どちらの三角すいも高さはまだ分かっていません。
次の図の三角形KIFとKABは内角の関係から相似であり、長さの比はIF:AB=5㎝:10㎝=1:2です。
つまり、三角形KIFの高さにあたる辺FKと、三角形KABの高さにあたる辺BKの長さの比も1:2なので、辺BFの長さは比の2-1=1になります。
上の図の辺BFはもともと立方体の1辺なので、長さは10㎝です。
つまり、比の1は10㎝なので、辺FKの長さはBFと同じく10㎝、そして辺BKの長さは比の2なので10×2=20㎝です。
これまでに分かったことをもとにして、三角すいKFJIと三角すいKBCAの体積をそれぞれ求めてみると、
・三角すいKFJI→5×5÷2×10÷3=3分の125㎤
・三角すいKBCA→10×10÷2×20÷3=3分の1000㎤
となるので、切断後にできた2つの立体のうち、点Bを含む小さな立体の体積は、3分の1000-3分の125=3分の875㎤です。
1辺10㎝の立方体の体積は10×10×10=1000㎤なので、切断後にできた2つの立体のうち、点Dを含む大きな立体の体積は1000-3分の875=3分の2125㎤になります。
②
1辺10㎝の立方体の表面積である10×10×6=600㎠から、次の図の
・立方体の真上にある三角形ABC
・立方体の底面にある三角形IFJ
・立方体の正面にある台形AIFB
・立方体の右側にある台形BFJC
の4つの面積を引けば、点Dを含む大きな立体の表面積(ただし断面積を除く)が求められます。
上の図の三角形ABC、三角形IFJ、台形AIFB、台形BFJCの面積をそれぞれ求めてみると、
・三角形ABC→10×10÷2=50㎠
・三角形IFJ→5×5÷2=12.5㎠
・台形AIFB→(10+5)×10÷2=75㎠
・台形BFJC→(10+5)×10÷2=75㎠
となるので、4つの面積の合計は50+12.5+75+75=212.5㎠です。
以上から、点Dを含む大きな立体の表面積(ただし断面積を除く)は600-212.5=387.5㎠になります。
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