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次の問題を解きながら、つるかめ算の仕組みをサクッと確認してみましょう。
昨日ウッキーさんが受けた英語のテストは全部で25問あり、1問正解するごとに8点もらえますが、1問間違えるごとに3点引かれます。ウッキーさんのこのテストの結果が123点だったとき、ウッキーさんはテストで何問間違えましたか。
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つるかめ算の公式を覚えて、基本的な問題をある程度解いてみると、「あー、なんかよく分からんけど、問題文に出てくる2種類のものの金額とか重さの差で割ると個数が求められるのね」ぐらいの適当な感覚になりがちです。
たとえば問題文に「1個50円の品物Aと1個30円の品物Bを合わせて○個買ったら・・・」とある場合、品物AとBを1個交換するごとに、合計金額は次の図のように50-30=20円ずつ変わっていくので、「とにかく差で割ればOK」的なノリでも案外普通に解けます。
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しかしこの問題の場合、1問正解すると8点プラス、1問間違えると3点マイナスなので、「1問正解」が「1問不正解」に変わるごとに、テストの合計点は次の図のように8+3=11点ずつ変わっていきます。
この問題ではウッキーさんがテストで間違えた問題の数を求めたいので、まずは「もしウッキーさんがテストで全問正解だったら」と仮定してつるかめ算をスタートします。
もしウッキーさんがこのテストで全問正解だったら、合計点は8×25=200点になりますが、それだと実際の合計点よりも200-123=77点高いです。
ウッキーさんが1問間違えるごとに、全問正解のときに比べて合計点が8+3=11点ずつ減っていくので、ウッキーさんはこのテストで77÷11=7問間違えました。
さて、ここで間違えた問題数が分かるまでに行った計算を振り返ってみると、
① 全問正解だと8×25=200点
② 実際の合計よりも200-123=77点高い
③ 「1問正解」を「1問不正解」に代えるごとに、合計は8+3=11点ずつ減る
④ その交換作業を77÷11=7回行えばピッタリ
⑤ もともと不正解は0問と仮定してたので、不正解の問題数は交換回数と同じく7問
という5つの段階があったのですが、実際に参考書とか問題集の解説だと
・(200-123)÷(8+3)=7問
・(8×25-123)÷(8+3)=7問
という感じで1つの公式として扱われている場合が多いです。
また、この問題と同じように「和じゃなくて差で割るつるかめ算」としては、
すみれさんはダチョウの卵をお客さんの家まで150個運ぶアルバイトをします。卵を1個届けるごとに70円もらえますが、運ぶ途中に壊してしまった場合、1個につき20円弁償します。すみれさんのバイト代が9150円だったとき、すみれさんは卵を途中で何個壊してしまいましたか。
のような「割ったら弁償なんだから気をつけてよね!」系のパターンがあります。
※ ちなみに答えは「15個」です。式は以下の通り。
70×150=10500円
10500-9150=1350円
70+20=90円
1350÷90=15個
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