「1、2、3、・・・、176」の176枚のカードが次の図のように、上からこの順になるように重ねてあります。一番上のカードを一番下に移し、見えたカードを一枚取り除きます。これをカードが最後の一枚になるまで繰り返します。1回目は「1」を一番下に移し、「2」を取り除きます。2回目は「3」を一番下に移し、「4」を取り除きます。次の問いに答えなさい。
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(1) 偶数が書かれたカードが全部取り除かれるのは何回目ですか。
(2) 100回目に取り除かれるカードに書かれている数は何ですか。
(3) 最後の1枚のカードに書かれている数は何ですか。
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(1)
この操作で取り除かれるカードの数に注目してみると、
・1回目→「1」が一番下へ行き、「2」が取り除かれる。
・2回目→「3」が一番下へ行き、「4」が取り除かれる。
・3回目→「5」が一番下へ行き、「6」が取り除かれる。
となることから、次の図のように奇数のカードはすべて残り、偶数のカードだけが取り除かれることが分かります。
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上の図のようにカードを2枚ずつの組に分けると、偶数の最後のカードである「176」は176÷2=88組目なので、答えは88回目です。
※ 88回目は、88番目の奇数である「175」が一番下へ行き、「176」が取り除かれる。
(2)
88回目の操作が終わったときには「1」から「175」までの奇数が書かれた88枚のカードが残り、次の図のように「1」が山のてっぺん、そして「175」が一番下にあります。
そして、これらの残されたカードは、
・89回目→「1」が一番下へ行き、「3」が取り除かれる。
・90回目→「5」が一番下へ行き、「7」が取り除かれる。
・91回目→「9」が一番下へ行き、「11」が取り除かれる。
という流れで処理されていきます。
また、上の図の操作で「下へ移動するカード」と「取り除かれるカード」に書かれている数にそれぞれ注目してみると、
・下へ移動するカード→1から始まって4ずつ増えていく
・取り除かれるカード→3から始まって4ずつ増えていく
となっています。
100回目の操作まで残りあと100-88=12回、そして奇数を「1・3」、「5・7」、「9・11」のように2個ずつのグループにしたときの12組目は、
・下へ移動するカード→1+4×11=45
・取り除かれるカード→3+4×11=47
なので、100回目の操作で取り除かれるカードの数字は47です。
(3)
1回の操作で「下へ移動するカード」と「取り除くカード」が1枚ずつできるので、最初てっぺんにあった「1」が再びてっぺんに来るたびに、カードの枚数は半分に減っていきます。
また、最初は176枚あったカードが「176→88→44→22→11」と減っていくときに残ったカードに書かれた数字は、
・176枚のとき→1から順に176まである
・88枚のとき→「1・3・5・7」のように2ずつ増える
・44枚のとき→「1・5・9・13」のように4ずつ増える
・22枚のとき→「1・9・17・25」のように8ずつ増える
・11枚のとき→「1・17・33・49」のように16ずつ増える
となるので、カードの残りが11枚になったときは、次の図のように「1・17・33・49・65・81・97・113・129・145・161」の11枚が残っています。
上の図の11枚に対しても操作を行うと、てっぺんにあった「1」は「161」の下に移動するのですが、「161」がてっぺんに来たときには
・「161」がカードの一番下へ移動する
・その次に来た「1」が取り除かれる
という操作が行われるので、その時点で残ったカードは上から順に「33・65・97・129・161」の5枚になります(次の図参照)。
上の図の「33」は「161」の下に移動した後に結局取り除かれるので、その時点で残りは「97」と「161」の2枚だけになります。
また、最後の操作では
・「97」を「161」の下へ移動する
・上に来た「161」が取り除かれる
となることから、最後に残るカードに書かれている数字は「97」です。
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