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2011

聖光学院2011【4】 ☆比・部屋の混雑度についての問題☆


A会場、B会場、C会場の3つの会場からなる博覧会が行われています。この博覧会には20000人の入場者があって、そのうちの8000人がA会場にいました。A会場の面積は博覧会会場の45%にあたります。このとき、各会場の混雑度について考えます。次の問いに答えなさい。ただし、会場の混雑度とは、
 
(会場の人数)÷(会場の面積)
 
の値とします。
 
 
(1)
B会場とC会場にいる人数の合計は、全入場者の何%ですか。
 
(2)
A会場の混雑度と、A会場以外の混雑度の比を最も簡単な整数比で答えなさい。
 
(3)
A会場、B会場、C会場の混雑度の比は、8:18:3でした。B会場とC会場の面積は、それぞれ博覧会会場の何%ですか。
 
(4)
B会場からA会場に( ア )人移動し、B会場からC会場に( イ )人移動すると、3つの会場の混雑度が等しくなります。( ア )、( イ )にあてはまる整数をそれぞれ答えなさい。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!





(1)
20000人の入場者のうち8000人はA会場にいるので、B会場とC会場にいる人数の合計は20000-8000=12000人です。
 
したがって、B会場とC会場にいる人数の合計は、全入場者の12000÷20000×100=60%になります。
 
 
(2)
A会場の面積は博覧会会場の45%で、そこに8000人が集まっているので、A会場の混雑度は8000÷45=9分の1600と表せます。
 
また、B会場とC会場の面積を合わせると博覧会会場の100-45=55%になり、そこに合わせて12000人が集まっているので、B会場とC会場の混雑度の合計は12000÷55=11分の2400と表せます。
 
「9分の1600」と「11分の2400」を、分母を99にそろえて通分すると、
 
・9分の1600→99分の17600
・11分の2400→99分の21600
 
となるので、A会場とA会場以外の混雑度の比は、17600:21600=22:27です。
 
【別解】
 
上の解き方だと通分したときに数が大きくなってめんどくさそうなので、個人的には、
 
・A会場とA会場以外の人数比→8000人:12000人=2:3
・A会場とA会場以外の面積比→45%:55%=9:11
 
のように、まずは人数と面積の比をそれぞれ求めてから、
 
・A会場の混雑度→2÷9=9分の2
・A会場以外の混雑度→3÷11=11分の3
 
と計算して、最後にその2つを通分して22:27と求めました。
 
 
(3)
A会場とB会場とC会場の混雑度の比は8:18:3、さっきの問題で求めたA会場とA会場以外の混雑度の比は22:27ですが、この2つの比はA会場の混雑度の比がそろっていません。
 
そこで次の図のように、A会場の混雑度の比を8と22の最小公倍数である88にそろえてみると、
 
・A会場とB会場とC会場の混雑度の比→「8:18:3」を11倍して88:198:33
・A会場とA会場以外の混雑度の比→「22:27」を4倍して88:108
 
となります。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


seiko401.png




上の図から、混雑度198のB会場混雑度33のC会場を合体して1つの会場にすると、混雑度が108になることが分かります。
 
※ 濃さ198%の食塩水Bと濃さ33%の食塩水Cを混ぜたら、濃さ108%の食塩水ができましたよー、という感じ。数字的にはあり得ない話だけど。
 
そこで、縦軸を混雑度、横軸を会場の面積として、B会場とC会場を合体したときの混雑度が108となる様子を面積図に表してみると次のようになります。


seiko402.png









上の図のアをイに移すと全体の高さが等しくなり、混雑度が108でそろうので、アの高さは198-108=90、そしてイの高さは108-33=75になります。
 
そのとき、アとイの高さの比は90:75=6:5であり、しかもアとイの面積は等しいので、アとイの横の長さ(つまりB会場とC会場の面積)の比は、高さの逆比である5:6になります。
 
B会場とC会場の面積比は5:6、B会場とC会場の面積は合わせて博覧会会場全体の55%なので、55%を5:6に比例配分すれば、B会場とC会場の面積の割合をそれぞれ求めることができます。
 
以上から、B会場の面積は博覧会会場の55×11分の5=25%、そしてC会場の面積は博覧会会場の55×11分の6=30%になります。
 
 
(4)
B会場とC会場の面積比は5:6なので、B会場は5マス、そしてC会場は6マスで表すことができます。
 
その1マスごとに、次の図のように人数を1ずつ配置すると、どちらの会場も1の面積に人が1ずついる状態となるので、混雑度は「1」で同じになります。
 
※ 試しに混雑度を計算してみると、Bの混雑度は5÷5=1、Cの混雑度も6÷6=1


seiko403.png






実際のB会場とC会場の混雑度の比は18:3=6:1なので、B会場はC会場よりも6÷1=6倍混雑しているはずです。
 
「B会場がC会場の6倍混雑している」というのは、簡単に言うと、2つの会場の同じ面積にいる人数を比べたとき、B会場にはC会場の6倍の人数が集まっている状態のことです。
 
そこで次の図のように、B会場の1マスあたりの人数だけ1×6=6に増やし、C会場の1マスあたりの人数はさっきの図と同じく1のままにすると、
 
・B会場→人数比の合計は6×5=30、面積は5なので、混雑度は30÷5=6
・C会場→人数比と面積比がどちらも6なので、混雑度は6÷6=1
 
となり、B会場とC会場の混雑度の比が6:1になります。


seiko404.png








上の図から、B会場とC会場の人数比は30:6=5:1だと分かるので、B会場とC会場の人数の合計である12000人を5:1に比例配分してみると、
 
・B会場にいる人数→12000×6分の5=10000人
・C会場にいる人数→12000×6分の1=2000人
 
となります。
 
また、3つの会場の面積比は45%:25%:30%=9:5:6なので、全入場者数である20000人を9:5:6に比例配分してみると、
 
・A会場→20000×20分の9=9000人
・B会場→20000×20分の5=5000人
・C会場→20000×20分の6=6000人
 
となり、そのとき3つの会場の混雑度は、A会場が9000÷9=1000、B会場が5000÷5=1000、そしてC会場が6000÷6=1000でそろいます。
 
つまり、今A会場には8000人、B会場には10000人、C会場には2000人の観客がいますが、B会場から何人か移動させて、A会場の観客を9000人、そしてC会場の観客を6000人にすれば、3つの会場の混雑度がすべて等しくなります。
 
したがって、B会場からA会場に移動したのは9000-8000=1000人、そしてB会場からC会場に移動したのは6000-2000=4000人になります。
 
※ アにあてはまる数は1000、イにあてはまる数は4000。





 
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