濃度が13%の食塩水120gが入った容器Aと、7%の食塩水120gが入った容器Bがあります。容器Bから食塩水をいくらか容器Aに移したところ、容器Aの食塩水の濃度が11%になりました。
(1) 容器Bから容器Aに移した食塩水の量は何gですか。
そのあと、容器Aの食塩水から水を蒸発させてから40gを容器Bに移したところ、容器Bの食塩水の濃度が9%になりました。
(2) 容器Aから蒸発させた水の量は何gですか。
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(1)
次の図のように、容器Bから濃度7%の食塩水を□g取り出し、それを濃度13%の食塩水が120g入った容器Aに入れてよくかきまぜたら、容器Aの食塩水は濃度が11%になりました。
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容器BからAへ移した食塩水の量を□gとおくと、容器Aの食塩水の濃度が11%になった様子は次のような天びん図に表すことができます。
上の図の支点の左側は11-7=4%、右側は13-11=2%なので、左右のうでの長さの比は左:右=4:2=2:1になります。
また、重さの比は長さの逆比なので、左:右=1:2になります。
上の図の120gが赤い比の②、そしてBからAへ移した食塩水の量(図の□g)は赤い比の①にあたるので、答えは120÷2=60gになります。
(2)
さっきの作業の結果、次の図1のように容器Bには濃度7%の食塩水が120-60=60g残り、容器Aには濃度11%の食塩水が120+60=180g入っています。
その後、次の図2のように容器Aを加熱すると水だけが蒸発するので、食塩水の濃度がアップします。
加熱する前の容器Aには食塩が180×0.11=19.8gふくまれていますが、加熱した後も食塩の量は変わらない(食塩は蒸発しない)ので、19.8gの食塩はそのまま残ります。
図2の作業で濃くなった容器Aの食塩水から40gを取り出し、今度はそれを次の図3のように容器Bへ入れてからよくかきまぜます。
すると、容器Bの食塩水は濃度が7%から9%へと変化しました。
図3の容器Bで濃度が9%になった様子を天びん図に表すと次の図4のようになります。
下の図の重さの比は左:右=60g:40g=③:②なので、左右のうでの長さの比は左:右=②:③になります。
上の図の9-7=2%が青い比の②にあたるので、青い比の①は2%÷②=1%になります。
青い比の③は1%×③=3%なので、図の□には9+3=12%があてはまります。
ここで容器Aの食塩水の濃度や重さの変化を振り返ってみると・・・
① 最初は濃度13%の食塩水が120g入っていた。
② 容器Bの食塩水を70g混ぜたら濃度11%の食塩水が180gできた。
③ 容器Aを加熱したら水だけが蒸発して、濃度が12%になった。
④ ②と③のときにふくまれる食塩の量は、どちらも19.8gのままである。
という流れになっています。
このとき、上の②(加熱前)と③(加熱後)の容器Aを図に表すと次の図5のようになるのですが、加熱後の食塩水全体?gの12%が食塩の量である19.8gにあたるので、加熱後の食塩水全体は19.8÷0.12=165gだと分かります。
つまり、容器Aは加熱前の180gが加熱後に165gへと変化したので、蒸発した水の量は180-165=15gになります。
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