A、B、C、Dの4人が、じゃんけん大会をしました。その大会のルールは次のようなものです。
・じゃんけんは1対1で行い、どちらか1人が先に3回勝った時点で終わりとする。
・このとき、3回勝った人がその対戦に勝利したとする。
・全員がそれぞれ、他の3人と一度ずつ対戦する。
すべての対戦が終わったとき、この4人がじゃんけんに勝った回数の合計と負けた回数の合計は、下の表1のようになりました。
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(1) Bさんは何人に勝利しましたか。また、Dさんは何人に勝利しましたか。
次の表2は、この大会における対戦でのじゃんけんの勝敗の様子を一部書き込んだものです。この表にある「3-2」とは、AさんがCさんとの対戦で、AさんがCさんにじゃんけんで3回勝ち2回負けたことを表しています。このとき、CさんがAさんにじゃんけんで2回勝ち3回負けたことになるので、この表に「2-3」が書き込まれています。
(2) 表2のア、イに入る数を答えなさい。
(3) 表2のウ、エに入る数を答えなさい。
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(1)
Bが自分以外の3人と対戦した結果を次の図のように表してみます。
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上の図の□にはそれぞれ0から3までの数があてはまる可能性があるのですが、じゃんけんに勝った回数の合計が9回になるためには、次の図のように3つの□それぞれに「3」をあてはめるしかありません。
つまり、BはACDの3人すべてに勝利した(じゃんけんで3回ずつ勝った)ことが分かります。
ということは、DはBに対してじゃんけんで2勝までしかできなかったことになるので、次の図の紫色の□には、0から2までのどれかがあてはまります。
上の図のBの□に「0」や「1」をあてはめた場合、AとCの□が「3」よりも大きい数になってしまいます。
したがって、Bの□には次の図のように「2」をあてはめ、AとCの□にはそれぞれ(8-2)÷2=3をあてはめることになります。
以上から、Bは3人に、Dは2人にそれぞれ勝利したことになります。
(2)
表2の「ア-イ」はBのDに対する結果があてはまります。
さっきの問題でBはDに対して3回勝って2回負けたことが分かったので、ア=3、イ=2となります。
(3)
表2の「ウ-エ」はDのAに対する結果があてはまります。
BはDに対して「3-2」なので、DはBに対して「2-3」であることが分かります。
また、表1を見るとBは通算で2回負けているのですが、その相手はどちらもDでした。つまりBはAとCには1回も負けていないので、BはAとCに対してそれぞれ「3-0」、AとCはそれぞれBに対して「0-3」であることも分かります。
ここまで分かったことを表2に書き込んでみると、次のようになります。
ここで上の表2の「?」の部分(AのDに対する結果)に注目してみると、表1からAは通算で4回勝ったことが分かるので、Dに対して4-(0+3)=1回勝ったことになります。
また、(1)でDはAに勝利した(じゃんけんに3回勝った)ことも分かっているので、AはDに3回負けたことになります。
つまり、上の表2の「?」には「1-3」があてはまるので、「ウ-エ」はその逆である「3-1」になります。
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