長さ120mの普通列車が貨物列車と同じ方向に走っています。普通列車の速さは、はじめ毎時43.2㎞でした。両列車の先頭が真横に並んでから2分後に普通列車の最後尾と貨物列車の先頭が真横に並びました。その1分後、普通列車は毎時9㎞だけ減速したので、減速してから3分後に普通列車の先頭は貨物列車の最後尾と真横に並びました。ただし、貨物列車の速さは一定です。
次の( )にあてはまる数を求めなさい。
(1)
貨物列車の速さは毎時( )㎞です。
(2)
普通列車が減速したとき、普通列車の最後尾と貨物列車の先頭は( ア )m離れています。また、貨物列車の長さは( イ )mです。
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(1)
まずは計算しやすいように、普通列車の速さを時速から分速に直しておくと、43.2×1000÷60=分速720mになります。
問題文の「両列車の先頭が真横に並んでから2分後に普通列車の最後尾と貨物列車の先頭が真横に並びました」を分かりやすくするため図にしてみると、次のようになります。
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上の図のように、普通列車の先頭はこの2分間で貨物列車の先頭に対して120mのリードを広げました。
貨物列車の速さを分速□mとおくと、普通列車と貨物列車が1分間に進む距離の差は720m-□m、そして2分間につく距離の差は(720-□)×2という式で表すことができます。
このとき、(720-□)×2=120mという式ができるので、この式を解いて□を求めてみると、120÷2=60、720-60=660になります。
つまり貨物列車の速さは分速660mなのですが、最後にその速さを時速に直すと、660×60÷1000=毎時39.6㎞になります。
(2)の( ア )
次の1分間で普通列車は720m、貨物列車は660m進みます。
つまり、普通列車は貨物列車に対してさらに720-660=60mリードするので、普通列車の最後尾と貨物列車の先頭は、下の図のように60m離れています。
(2)の( イ )
毎時9㎞を分速に直すと9×1000÷60=分速150mになるので、減速後の普通電車の速さは720-150=分速570mになります。
貨物列車の速さは分速660mなので、減速後は貨物列車の方が普通電車を1分間に660-570=90mずつ逆転していきます。
つまり、3分間で貨物列車は普通列車よりも90×3=270m多く進み、普通列車の先頭が貨物列車の最後尾と真横に並んだのですが、そのときの場面を図に表してみると次のようになります。
上の図の?mにあたる部分が貨物列車の長さなので、答えは270-(60+120)=90mになります。
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