次の図のように直方体の形をした容器に、しきり板(厚さは考えません)がついています。アの部分には給水管がついていて、毎秒24㎤の割合で水が入り、イの部分には排水口がついています。この排水口を、水を入れ始めてから何分か後に開いたとき、容器に水がいっぱいになるまでのイの部分の水面の高さの変化を表したグラフがグラフ1です。
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(1)
図1のxの値を求めなさい。
(2)
グラフ1のyの値を求めなさい。
(3)
アの部分の水面の高さの変化を表すグラフを書きなさい。ただし、定規は使用せず、できるだけていねいに書きなさい。
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(1)
まずは次の「容器を正面から見た図」と「グラフ1」を使って、容器に水が入る流れを確認しておくと、
・0~7分→アが満水になった。その後は水がイへ流れ込む。
・7~10分→イの水深が8㎝になった。排水口を開いたのでその後は水深の増え方がゆるやかになる。
・10~26分→イの水深が24㎝になった。その後はウの部分の水深が増える。
・26~y分→ウの部分に水が満たされ、容器全体の水深が33㎝になった。
となります。
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グラフ1の7分から10分までの3分間で、容器のイの部分には深さ8㎝分の水が入ります。
1分間に入る水の量は24×60=1440㎤なので、3分間で容器イに入った水の量は1440×3=4320㎤になります。
容器イに深さ8㎝まで水が入ったときの図は次のようになるので、容積を求める式は(x+22)×30÷2×8=4320㎤と表すことができます。
※ 底面の台形がズドーンと上に8㎝伸びた立体。
(x+22)×30÷2×8=4320㎤を逆算してxを求めると、4320÷8×2÷30-22=14㎝になります。
(2)
まずは排水口を開けた後の水の量の増え方を確認してみます。
スタートから10分後に排水口を開けた後、26分までの16分間でイの水深は24-8=16㎝増えました。
つまり、排水口を開けた後は、1分間でイの水深が1㎝ずつ増えていくことが分かるので、そのときの水の量は(14+22)×30÷2×1=540㎤になります。
ウの部分にも毎分540㎤ずつ水が入るので、次の図のウを満水にするのにかかる時間は、30×32×9÷540=16分間だと分かります。
以上から、グラフ1のyには26+16=42分があてはまります。
(3)
アの部分の水深は、
・最初の7分間で24㎝まで増える
・7~26分まではイに水が入るので水深は24㎝のまま
・26~42分で水深が9㎝増えて33㎝になる
という流れで増えていくので、その3つのポイントを参考にしてグラフを完成させると次のようになります。
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