ある花屋さんで、バラを仕入れました。原価に75%の利益を見込んで定価をつけましたが、3割しか売れませんでした。そこで、定価の30%引きの売り値で売ったところ、残りのバラの6割が売れました。売れ残ったバラが70本ありましたが、利益は4650円でした。次の問いに答えなさい。
(1)
仕入れたバラの本数を求めなさい。
(2)
バラ1本の原価を求めなさい。
(3)
さらに、値引き後の売り値の35%引きに値下げしたところ、売れ残った70本のバラをすべて売ることができました。仕入れたバラをすべて売った後の最終的な利益を求めなさい。
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(1)
最初に仕入れたバラの本数全体を1とおくと、
・定価で売れたバラ→全体の3割=0.3
・定価の30%引きで売れたバラ→残りの6割=(1-0.3)×0.6=0.42
なので、この時点で売れ残っているバラ70本は、全体の1-(0.3+0.42)=0.28にあたります(次の図参照)。
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仕入れたバラの0.28が70本にあたるので、仕入れたバラの本数は70÷0.28=250本です。
(2)
「利益の合計=売り上げの合計-仕入れ値の合計」であることを利用して答えを求めます。
さっきの問題で、仕入れたバラの本数が250本であることを求めたので、
・定価で売ったバラの本数→250×0.3=75本
・定価の30円引きで売ったバラの本数→250×0.42=105本
・この時点で売れ残っているバラの本数→70本
となることが分かります。
また、バラ1本あたりの原価を1とおくと、定価は1+0.75=1.75になります。
実際には、次の図のアとイの部分を売ったら、ウの部分が1本も売れなくても4650円の利益になりました。
つまり、もしエの部分を30円値引きせずに売れば、利益がさらに30×105=3150円増えるので、利益の合計は4650+3150=7800円になっていたはずです。
上の図の75+105=180本を、値引きせずにすべて定価1.75で売った場合、売り上げの合計(図のア+イ+エ)は1.75×180=315と表せます。
また、原価1のバラを250本仕入れたので、仕入れ値の合計は1×250=250です。
「利益の合計=売り上げの合計-仕入れ値の合計」なので、利益の合計の割合は315-250=65となり、それが7800円にあたります。
バラ1本の原価の割合は1なので、答えは7800÷65=120円になります。
(3)
バラ1本あたりの原価は120円、定価は120×1.75=210円なので、30円値引きしたときの売り値は210-30=180円です。
また、その値段でも売れなかった70本はさらに35%引きにしたので、1本あたりの売り値は180×0.65=117円になりました。
次の図のアとイをすべて売りあげた時点で、ウの部分は1本も売れてないにもかかわらず、利益の合計は4650円になっていました。
したがって、極端にいえば、ウの部分の売れ残りを1本1円とか2円で売っても、売れた分だけ利益はどんどん増えていきます。
つまり、上の図のウの部分を1本あたり117円で70本売ると、利益が117×70=8190円追加されるので、最終的な利益は4650+8190=12840円になります。
【別解】
1本210円で売ると、1本あたりの利益は210-120=90円なので、定価で売った75本の利益の合計は90×75=6750円です。
また、30円値引きすると1本あたりの利益は90-30=60円に減るので、値引きした105本の利益は6300円です。
最後に残った70本のバラは仕入れ値よりも安く売るので、1本売るごとに120-117=3円ずつ損をします。
つまり、利益の合計は6750+6300=13050円、損の合計は3×70=210円なので、最終的には13050-210=12840円の利益になります。
んー、こっちの解き方の方がカンタンなのかなー・・・
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