次の図1のような長方形ABCDと正三角形PQRがあります。正三角形が長方形の辺の内側を矢印の向きにすべらずに回転していきます。図2のように回転するのに2秒かかります。
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(1)
図1の位置から5秒後の三角形PQRをかきなさい。
(2)
図1の位置から、図3のように頂点Pが初めてもとの位置に戻りました。何秒かかりましたか。
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次の図のように、三角形PQRが点Rを中心として120度回転すると、正三角形は長方形の内部を右へ1㎝移動します。
また、正三角形がこの図のように120度回転するのにかかる時間は、問題文の図2から2秒であることも分かっています。
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正三角形が次の図のように長方形の隅へ来たとき、正三角形は点Pを中心として90-60=30度回転移動します。
この正三角形は120度回転するのに2秒かかるので、30度回転するのにかかる時間を求めてみると、120÷30=4倍、2÷4=0.5秒となります。
また、正三角形がスタート位置から回転し始めてからこの時点までに、すでに2+0.5=2.5秒経過しています。
残り時間は5-2.5=2.5秒なので、正三角形はその時間を利用して次の図のように
・120度の回転移動を1回→2秒
・30度の回転移動を1回→0.5秒
行うことができます。
したがって、スタートから5秒後の正三角形PQRは、次の図のように長方形の右上まで来ており、辺PRが長方形の上辺と重なった状態になっています。
(2)
さっきの問題で、
・正三角形は2秒かけて120度回転すると1㎝横に移動する
・正三角形が長方形の隅に来たとき、0.5秒かけて30度回転する
という2つのことが分かりました。
スタートから5秒後の正三角形PQRは、次の図のように長方形の右上にいるので、そこから左横へ2㎝移動するのに2×2=4秒、そして長方形の左上の隅で30度回転するのに0.5秒かかります。
また、この時点で、正三角形が回転移動し始めてから5+4+0.5=9.5秒経過しました。
スタートから9.5秒後の正三角形PQRは、次の図のように長方形の左上にいるので、そこから真下へ1㎝移動するのに2秒、そして長方形の左下の隅で30度回転するのに0.5秒かかります。
また、この時点でスタートから9.5+2+0.5=12秒経過しました。
スタートから12秒後の正三角形PQRは、次の図のように長方形の左下にいるので、60度回転すれば点Pが最初の位置に戻ります。
正三角形が60度回転するのにかかる時間は2÷2=1秒なので、答えは12+1=13秒後です。
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