次の図のような、たてと横の長さの比が3:5の長方形の形をしたランニングコースを、JさんはA地点から反時計回りに、GさんはD地点から時計回りに同時に出発し、2周しました。
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Jさんは1周16分の速さで走り、途中A地点で2分休み、Gさんは1周20分の速さで走り、途中D地点で1分休みました。2人が1回目に出会ったのはE地点でした。ランニングコースの1周は( )m、2人が2回目に出会った地点はE地点から( )m離れています。
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【周りの長さの求め方】
JさんとGさんが同じ距離を進むのにかかる時間の比は、J:G=16分:20分=4:5なので、2人の速さの比はJ:G=5:4になります。
※ 時間の逆比は速さの比。
つまり次の図のように、2人が同時に出発してから出会うまでに進んだ距離である「AB+BE」と「DC+CE」の長さの比も5:4なので、図の「AB+BC+CD」の長さは比の5+4=9となります。
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また、このコースのたてと横の長さの比は3:5なので、次の図のように辺ABとCDの長さは比の3、そしてBCの長さは比の5と表せます。
したがって、図の「AB+BC+CD」の長さを比で表すと3+5+3=11となります。
同じコースの距離を表しているはずなのに、「AB+BC+CD」の長さの比が一方では9、もう一方では11となってしまったので、その2種類の比を次の図のように9と11の最小公倍数である99にそろえてみると、
・「AB+BE:DC+CE=5:4」を11倍→AB+BE:DC+CE=55:44
・「AB:BC:CD=3:5:3」を9倍→AB:BC:CD=27:45:27
となります。
上の図から、ABの長さは比の27、AB+BEの長さは比の55と表せることが分かったので、BEの長さは比の55-27=28になります。
つまり次の図のように、BEの長さである700mが比の28にあたるので、比の1は700÷28=25mです。
また、長方形のたての長さ(ABやDC)は比の27、横の長さ(BC)は比の45なので、長方形の周りの長さは比の(27+45)×2=144と表せます。
比の1は25mなので、周りの長さは25×144=3600mになります。
※ 次の問題に備えて、長方形のたてと横の長さをそれぞれ求めておくと、たては25×27=675m、横は25×45=1125mになります。
【E地点からの距離の求め方】
2人ともコースを1周するのにかかる時間が分かっているので、とりあえず2人の速さをそれぞれ求めておくと、
・Jさん→3600mを16分で進むので、3600÷16=分速225m
・Gさん→3600mを20分で進むので、3600÷20=分速180m
となります。
また、1回目の出会いはE地点なので、2回目がどこだったのかを見つけるために、とりあえず2人がスタートしてから16分後の位置関係を確かめてみると、
・Jさん→コースをちょうど1周して、A地点に到着したところ
・Gさん→180×16=2880m、2880-(675+1125+675)=405mなので、A地点から右へ405m進んだところ
となります。
つまり次の図のように、2人が出発してから16分後だと、すでに辺AD上で2回目の出会いを終えた後なので、時間を巻き戻して出会った地点を調べてみます。
16分後の状態から時間を巻き戻すと、次の図のようにJさんは右へ分速225mで、Gさんは左へ180mでそれぞれ戻ります。
下の図から時間を405÷(225+180)=1分巻き戻すと2人は出会うので、2回目に出会ったのは2人が出発してから16-1=15分後であり、その地点はAから右へ225×1=225mの地点であることも分かります。
1回目に出会った地点はEなので、2回目に出会った地点は次の図のようにFとすると、BEは700m、ABは675m、そしてAFは225mなので、EとFの間は700+675+225=1600m離れています。
また、このコースは1周3600mなので、EからFへ反時計回りで進むと3600-1600=2000m離れています(どちらを答えてもOK)。
【補足】
問題文にある「JさんはA地点で1分休んだ」とか「GさんはD地点で2分休んだ」という条件をまったく使わずに解けてしまったのでなんだか拍子抜けです(笑)
この問題を作った人は、たぶん3回目に出会ったときのことを出題したかったんじゃないかなー、と思う今日この頃です。
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