忍者ブログ

気まぐれ解説カフェ(仮)

中学受験算数の入試問題を今日もゆるゆる解説中。算数プリントの無料ダウンロードは右横カテゴリ「プリントの無料ダウンロード」からどうぞ。

01/29

Wed

2025

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

10/29

Sat

2011

横浜雙葉2011【3】 ☆点の移動・台形の斜辺と底辺を点が移動する問題☆


次の図のような台形ABCDがあり、点Pは辺AB上を、点Qは辺BC上をそれぞれ一定の速さで動きます。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。


yfuta301.png








今、点PがAから、点QがBから同時にスタートしたところ、10秒後に点Pは点Bに、点Qは点Cに同時に到着しました。このとき次の問いに答えなさい。
 
(1)
点P、Qが同時にスタートしてから4秒後の三角形PBQの面積を求めなさい。
 
(2)
三角形PBQが初めて直角三角形になるのは、2つの点がスタートしてから何秒後ですか。
 
(3)
辺PQと対角線BDとの交点をEとします。2つの点がスタートしてから3秒後のPE:EQを求めなさい。ただし、できるだけ簡単な整数の比で答えなさい。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!



 


(1)
まずは点PとQが進む速さをそれぞれ求めておくと、
 
・点P→AB間の10㎝を10秒で進むので、10÷10=毎秒1㎝
・点Q→BC間の15㎝を10秒で進むので、15÷10=毎秒1.5㎝
 
となります。
 
点PがAから、点QがBから同時にスタートしてからの4秒間で、点PはAから1×4=4㎝、点QはBから1.5×4=6㎝進みます。
 
スタートしてから4秒後の点PとQの位置を次の図のように書き込み、ついでに点AとQを直線で結んでみると、辺BCは15㎝、辺BQは6㎝なので、辺QCの長さは15-6=9㎝になります。
 
つまり、下の図のAQCDは辺ADとQCの長さが等しいことから長方形であり、角AQCとAQBはどちらも90度であることが分かります。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


yfuta302.png







上の図の三角形ABQは、底辺BQが6㎝、高さAQが8㎝の直角三角形なので、その面積は6×8÷2=24㎠です。
 
また、次の図の三角形APQとPBQは、底辺をそれぞれAP、PBとすると高さが等しいので、面積比は底辺比と同じく4㎝:6㎝=2:3になります。


yfuta303.png











つまり、直角三角形ABQの面積である24㎠を2:3に比例配分すれば三角形APQとPBQの面積がそれぞれ求められるので、三角形PBQの面積は24×5分の3=14.4㎠になります。
 
 
(2)
次の図のように、点Bから右へ6㎝離れたところを点Fとし、点AとFを直線で結ぶと、三角形ABFは角AFBが90度の直角三角形になります。
 
三角形PBQが初めて直角三角形になるのは、下の図の辺PQが赤い辺AFと平行になったときであり、そのとき「辺AFと点Pとの幅」と「点BからQまでの距離」の合計は、辺BFの長さと同じく6㎝になっています。


yfuta304.png









点PがAからBへと進むにつれて、赤い辺AFと点Pとの幅は次の図のように少しずつ広がっていき、点PがBに到着したときには、その幅が辺BFの長さと同じく6㎝まで広がります。
 
つまり、点PがAB間を進むのにかかる10秒間で、赤い辺AFと点Pとの幅は6㎝に広がったので、その幅は1秒間に6÷10=0.6㎝ずつ広がっていくことが分かります。


yfuta305.png













次の図のように、赤い辺AFと点Pとの幅は毎秒0.6㎝ずつ、点BからQまでの距離は毎秒1.5㎝ずつ広がっていくので、その合計が6㎝となり、三角形PBQが直角三角形になるのは、スタートしてから6÷(0.6+1.5)=7分の20秒後になります。
 
※ 最後の計算は、2人が向かい合わせで進むときの旅人算と同じ考え方です。


yfuta306.png












【わりとどうでもいい補足】
 
本当は、点Bから右へ6㎝離れた点を「E」としたかったのですが、よく見たら次の問題で「本物の点E」が出てくるので、Eじゃなくて「F」にしました。
 
 
(3)
まずは2つの点がスタートしてから3秒間に進む距離をそれぞれ確認しておくと、
 
・点P→1×3=3㎝
・点Q→1.5×3=4.5㎝
 
なので、スタートから3秒後の点PとQの位置を図に書き込むと次のようになります。


yfuta307.png








このままだとPEとEQの長さの比を求める手掛かりが何もないので、次の図のように、辺ADとBQのどちらとも平行な赤い辺PGを引くと、
 
・三角形ABDとPBGは相似
・三角形PEGとQEBは8の字相似
 
のように、相似な三角形の組み合わせが2つできます。


yfuta308.png








三角形ABDとPBGは相似なので、次の図のように2つの三角形を分離して比べてみると、辺ABとPBの長さの比は10㎝:7㎝=10:7になっていることが分かります。
 
つまり、辺ADとPGの長さの比も10:7なので、辺PGの長さを□㎝とおくと、「10:7=9㎝:□㎝」という比例式ができます。
 
したがって、辺PGの長さは7×9÷10=6.3㎝になります。


yfuta309.png










次の図の三角形PEGとQEBは8の字相似であり、辺PGとBQの長さの比が6.3㎝:4.5㎝=7:5となることが分かったので、この問題で求めたい辺PEとEQの長さの比も7:5になります。

yfuta310.png











 
PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

学校名で検索!

「フェリス」、「麻布」などの学校名を入力して検索すると該当記事の一覧が表示されます。 「該当なし」だったらごめんなさいm(_ _)m

最新記事

(12/18)
(12/17)
(12/16)
(12/15)
(12/14)
(12/13)
(12/12)
(12/11)
(12/10)
(12/09)
(12/08)
(12/07)
(12/06)
(12/05)
(12/04)
(12/03)
(12/02)
(12/01)
(11/30)
(11/29)

最新コメント

[11/07 ゆんたく]
[11/07 娘のママ]
[08/18 ゆんたく]
[08/18 NONAME]
[05/17 ゆんたく]
[05/16 グレートマジンガーZ]
[01/15 ゆんたく]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]

プロフィール



HN:
ゆんたく
性別:
非公開
職業:
たびびと(Lv.4)
趣味:
チェロの演奏
自己紹介:
かつてゆんたくと呼ばれていたゆんたくです。

こんなゆんたくへ何か個人的に連絡したいことがおありでしたら、下記アドレスまでメールにてお願いいたします。

hassysar@gmail.com


カウンター





Copyright © 気まぐれ解説カフェ(仮) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]