10/29
Sat
2011
(1)
まずは点PとQが進む速さをそれぞれ求めておくと、
・点P→AB間の10㎝を10秒で進むので、10÷10=毎秒1㎝
・点Q→BC間の15㎝を10秒で進むので、15÷10=毎秒1.5㎝
となります。
点PがAから、点QがBから同時にスタートしてからの4秒間で、点PはAから1×4=4㎝、点QはBから1.5×4=6㎝進みます。
スタートしてから4秒後の点PとQの位置を次の図のように書き込み、ついでに点AとQを直線で結んでみると、辺BCは15㎝、辺BQは6㎝なので、辺QCの長さは15-6=9㎝になります。
つまり、下の図のAQCDは辺ADとQCの長さが等しいことから長方形であり、角AQCとAQBはどちらも90度であることが分かります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の図の三角形ABQは、底辺BQが6㎝、高さAQが8㎝の直角三角形なので、その面積は6×8÷2=24㎠です。
また、次の図の三角形APQとPBQは、底辺をそれぞれAP、PBとすると高さが等しいので、面積比は底辺比と同じく4㎝:6㎝=2:3になります。
つまり、直角三角形ABQの面積である24㎠を2:3に比例配分すれば三角形APQとPBQの面積がそれぞれ求められるので、三角形PBQの面積は24×5分の3=14.4㎠になります。
(2)
次の図のように、点Bから右へ6㎝離れたところを点Fとし、点AとFを直線で結ぶと、三角形ABFは角AFBが90度の直角三角形になります。
三角形PBQが初めて直角三角形になるのは、下の図の辺PQが赤い辺AFと平行になったときであり、そのとき「辺AFと点Pとの幅」と「点BからQまでの距離」の合計は、辺BFの長さと同じく6㎝になっています。
点PがAからBへと進むにつれて、赤い辺AFと点Pとの幅は次の図のように少しずつ広がっていき、点PがBに到着したときには、その幅が辺BFの長さと同じく6㎝まで広がります。
つまり、点PがAB間を進むのにかかる10秒間で、赤い辺AFと点Pとの幅は6㎝に広がったので、その幅は1秒間に6÷10=0.6㎝ずつ広がっていくことが分かります。
次の図のように、赤い辺AFと点Pとの幅は毎秒0.6㎝ずつ、点BからQまでの距離は毎秒1.5㎝ずつ広がっていくので、その合計が6㎝となり、三角形PBQが直角三角形になるのは、スタートしてから6÷(0.6+1.5)=7分の20秒後になります。
※ 最後の計算は、2人が向かい合わせで進むときの旅人算と同じ考え方です。
【わりとどうでもいい補足】
本当は、点Bから右へ6㎝離れた点を「E」としたかったのですが、よく見たら次の問題で「本物の点E」が出てくるので、Eじゃなくて「F」にしました。
(3)
まずは2つの点がスタートしてから3秒間に進む距離をそれぞれ確認しておくと、
・点P→1×3=3㎝
・点Q→1.5×3=4.5㎝
なので、スタートから3秒後の点PとQの位置を図に書き込むと次のようになります。
このままだとPEとEQの長さの比を求める手掛かりが何もないので、次の図のように、辺ADとBQのどちらとも平行な赤い辺PGを引くと、
・三角形ABDとPBGは相似
・三角形PEGとQEBは8の字相似
のように、相似な三角形の組み合わせが2つできます。
三角形ABDとPBGは相似なので、次の図のように2つの三角形を分離して比べてみると、辺ABとPBの長さの比は10㎝:7㎝=10:7になっていることが分かります。
つまり、辺ADとPGの長さの比も10:7なので、辺PGの長さを□㎝とおくと、「10:7=9㎝:□㎝」という比例式ができます。
したがって、辺PGの長さは7×9÷10=6.3㎝になります。
次の図の三角形PEGとQEBは8の字相似であり、辺PGとBQの長さの比が6.3㎝:4.5㎝=7:5となることが分かったので、この問題で求めたい辺PEとEQの長さの比も7:5になります。
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