09/22
Thu
2011
(1)
グラフの0秒のとき、円の中心Oと点Pとの距離は60㎝になっているので、いちばん大きい円の半径は60㎝であることが分かります。
また、3つの円の半径の長さの比は小:中:大=1:2:3であり、比の3が60㎝なので、いちばん小さい円の半径は60÷3=20㎝、そして2番目に大きい円の半径は20×2=40㎝になります。
次の図のように、グラフの縦軸のめもりにいちばん小さい円の半径である20㎝と2番目に大きい円の半径である40㎝を書き込んでみると、点Pは最初の2秒間にAB間の60-40=20㎝を進んだことが読み取れます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
したがって、点Pの動く速さは20÷2=秒速10㎝になります。
(2)
点Pが通る道は全部で5本あり、それらは次の図のように「3本の直線」と「2本の曲線」に分けることができます。
また、3つの円の半径は20㎝ずつの差があることに気をつけながら、それぞれの線の長さを求めてみると、
・直線AB→いちばん大きい円と2番目に大きい円の半径の長さの差にあたるので20㎝
・曲線BC→半径40㎝の半円の弧なので、40×2×3÷2=120㎝
・直線CD→2番目に大きい円といちばん小さい円の半径の長さの差にあたるので20㎝
・曲線DE→半径20㎝で中心角90度のおうぎ形の弧なので、20×2×3÷4=30㎝
・直線EF→いちばん小さい円といちばん大きい円の半径の長さの差にあたるので40㎝
となります。
したがって、上の図の5本の道の長さをすべて足すと、20+120+20+30+40=230㎝になります。
(3)
点Pの進む速さは毎秒10㎝であることがすでに分かっているので、さっきの問題で求めた5本の道の長さを進むのにかかる時間をそれぞれ求めてみると、
・直線AB→20÷10=2秒
・曲線BC→120÷10=12秒
・直線CD→20÷10=2秒
・曲線DE→30÷10=3秒
・直線EF→40÷10=4秒
となることから、このグラフは2+12+2+3+4=23秒の時点で終わりになります。
また、点Pが直線上を進むときは円の中心Oとの距離が近づいたり離れたりしますが、曲線の上を進むときはOとの距離が変わらないことに気をつけながらグラフを完成させると次のようになります。
(4)
「図1を見ても点Rなんてどこにもないじゃん!」とか思うかもしれませんが、そもそもこれは、点Rがどこにあるのかを探す問題なので、むしろ最初から図1に点Rがかいてあったらおかしいです(笑)
ただし次の図のように、点Rはいちばん外側の円周上のどこかにあることは分かっており、円周上のどこにあろうと、円の中心Oから点Rまでの距離が60㎝であることは間違いありません。
また、点Qは円の中心Oから点Rまでの直線ルートである60㎝を進むのに20秒かかることも分かっているので、点Qの進む速さは60÷20=秒速3㎝になります。
もし次の図のように、点RがAと同じ場所にあれば、点Qは直線ABに向けてまっすぐに進むことができるので、AからBへ向けて進む途中の点Pと出会えるかもしれません。
しかし、点PはAB間の20㎝を2秒で進んで曲線BCへ入るのですが、点Qはその2秒間で円の中心Oから3×2=6㎝しか進めないので、点PとQが直線AB上で会うことは不可能です。
※ カンタンに言うと、点Qが遅すぎて間に合わないからムリ。
Aをスタートした点Pは、2秒後から14秒後の間は次の図の曲線BC上を進んでいます。
円の中心Oから曲線BC上までの距離は40㎝なので、点Qが40㎝を14秒以内に進むことができれば、曲線BC上を進む点Pと出会うはずです。
点Qの進む速さは秒速3㎝、40÷3=13.33…なので、点Rが上の図のような位置(いちばん外側の円周上の右斜め上のあたり)にあれば、点QはPと曲線BC上で会うことができます。
したがって、答えは「イ(BからCの間)」になります。
(5)
さっきの問題ですでに答えらしきものが出ています(笑)
点Qは曲線BC上を進む点Pと出会うので、点Qが円の中心Oから曲線BC上までの距離である40㎝を進むのにかかる時間を求めてみると、40÷3=13.33…となります。
ただし、問題文に「小数第2位を四捨五入しろ」と書いてあるので、答えは13.3秒後になります。
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