10/23
Sun
2011
(1)
次の図の台形ABCDは、上底ADの長さが辺EFと同じく20㎝、下底BCの長さは9+20+5=34㎝、そして高さAEは12㎝です。
したがって、台形ABCDの面積は(20+34)×12÷2=324㎠になります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
(2)
半径1㎝の円1が次の図のように台形ABCDのまわりを1周したとき、円の中心が動いてできた線は
・青い4本の直線アイウエ
・オレンジ色の曲線オカキク
の2種類に分けられます。
上の図の青い直線アイウエの長さの合計は20+15+13+34=82㎝、そしてオレンジ色の曲線オカキクをくっつけると半径1㎝の円ができるので、その長さの合計は1×2×3.14=6.28㎝です。
したがって、円1の中心が動いてできた線の長さの合計は、82+6.28=88.28㎝になります。
【補足】
さっきの説明で「オレンジ色の曲線オカキクをくっつけると半径1㎝の円ができる」と書いたのですが、「ホントにちょうど円1個分になるの?」と思った疑い深いあなたへ、そうなる理由をサクッと説明してみます。
次の図のように、ピンク色の台形のまわりを緑色の円が1周するとき、円の中心が動いてできた線は「青い4本の直線」と「オレンジ色の4本の曲線」に分けられます。
※ 「4つの長方形」と「4つのおうぎ形」が見えればカンペキ。
上の図の台形の4つの頂点に集まっている角度に注目してみると、
・左上の頂点→おうぎ形の中心角ア、90度が2個、台形の内角オ
・左下の頂点→おうぎ形の中心角イ、90度が2個、台形の内角カ
・右下の頂点→おうぎ形の中心角ウ、90度が2個、台形の内角キ
・右上の頂点→おうぎ形の中心角エ、90度が2個、台形の内角ク
となっており、それらの角度の合計は360×4=1440度です。
また、「90度が2個」が4つ分の角度の合計は90×2×4=720度、台形の内角オ~クの角度の合計は360度なので、おうぎ形の中心角ア~エの合計は1440-(720+360)=360度です。
つまり、オレンジ色の曲線を4本つなげると中心角が360度になるので、曲線の長さはちょうど円1個分になります。
なんでさっきの解説のときにこの説明をスルーしたのかというと、台形のまわりを転がる円が小さすぎるせいで作図がめんどくさそうだったからです。
ついでに言うと、「三角形だろうと四角形だろうと五角形だろうと、その外周を円が1まわりしたときにできるおうぎ形はちょうど円1個分になるんだよ。だって、1周したんだから中心角の合計は360度になるに決まってるじゃん」というのが本音だけど、それだけでみんなに分かってもらえるほど世の中は甘くないのが実情です。
(3)
長方形AEFDの内側を半径2㎝の円が1周するとき、次の図の緑色の部分を通過するので、長方形全体の面積から「中央の青い長方形」と「すみっこにある4つの黄色い部分」の面積を引けば緑色の部分の面積が求められます。
上の図の長方形AEFDの面積は12×20=240㎠、そして中央にある青い長方形はたての長さが12-4×2=4㎝、横の長さが20-4×2=12㎝なので、その面積は4×12=48㎠です。
また、次の図を見れば分かるように、黄色い4か所の部分の面積は、1辺4㎝の正方形の面積から半径2㎝の円の面積を引けば求められるので、4×4-2×2×3.14=3.44㎠になります。
以上から、長方形AEFDの面積は240㎠、中央にある青い長方形の面積は48㎠、そして黄色い4か所の部分の面積の合計は3.44㎠となることが分かったので、円2が通過した部分の面積は、240-(48+3.44)=188.56㎠になります。
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