平面上に点Oと点Pがあり、図1のように、Oを中心とする円と、Pを中心とする円があります。さらに、Pを中心とする円の周上に点Qがあります。
Pは、Oを中心とする円の周上を時計回りに一定の速さで動きつづけ、Oのまわりを1周するのに9秒かかります。このとき、Pを中心とする円もPと一緒に動きます。また、Qは、Pを中心とする円の周上を時計回りに一定の速さで動きつづけ、Pのまわりを1周するのに5秒かかります。
P、Qは、図1の位置から同時に動き始め、例えば1秒後には図2のようになります。
次の問いに答えなさい。
(画像はクリックすると拡大します)
(1)
動き始めてからPがOのまわりを1周するまでに、3点O、P、Qがひとつのまっすぐな線の上にくることは何回ありますか。ただし、動き始めたときは回数に含めません。
(2)
点Rは、Pを中心とする円の周上をQと逆回りに一定の速さで動きつづけ、Pのまわりを1周するのに3秒かかります。Rは、Qと同じ位置から、Qと同時に動き始めます。
(ア)
3点P、Q、Rが初めてひとつのまっすぐな線の上にくるのは、動き始めてから何秒後ですか。
(イ)
動き始めてから2010秒までに、4点O、P、Q、Rがひとつのまっすぐな線の上にくることは何回ありますか。ただし、動き始めたときは回数に含めません。
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(1)
点PがOを中心とする円のまわりを1周するのにかかる時間は9秒間、そして点QがPを中心とする円のまわりを1周するのにかかる時間は5秒間です。
ということは、点Pが大きい円を1周している間に、点Qは小さい円を9÷5=1.8周できることになります。
このとき、点Qは小さい円のまわりを0.5周進むごとに直線OPやその延長線上に来るので、そのたびに3点O、P、Qは一直線になります(次の図)。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
1.8÷0.5=3余り0.3なので、最初の9秒間で一直線になるのは全部で3回になります。
(2)の(ア)
次の図のように、点Qと点Rが小さい円の周上を逆回りに合わせて180度進んだとき、3点P、Q、Rは一直線になります。
※ ここからは分数が出てくるので、求め方を画像に変換します。
(2)の(イ)
点Qと点Rが小さい円周上をどちらも180度(半周)の倍数だけ進んだとき、4点O、P、Q、Rは一直線になります。
※ 180度、360度、540度、720度、900度、・・・
点Qが180度進むのにかかる時間は180÷72=2.5秒間、そして点Rが180度進むのにかかる時間は180÷120=1.5秒間なので、2.5と1.5の最小公倍数である7.5秒ごとに、この2つの点は同時に180度の倍数だけ進むことになります。
それが2010秒までに何回あるのかを求めればOKなので、答えは2010÷7.5=268回になります。
※ 2.5と1.5の最小公倍数を計算で求めるには、「両方を分数に直す→分子の最小公倍数を求める」あるいは「両方を10倍して整数にする→その最小公倍数を求める→10で割る」という方法があります。
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