Aさんの店ではりんごを何個か仕入れて定価をつけました。仕入れた商品の92%しか売れないと予想し、それでも全体で8160円の利益が得られるように1個120円で売りました。しかし、実際には仕入れた商品の96%が売れたので、利益は全体で10080円になりました。次の問いに答えなさい。
(1) 仕入れたりんごは何個ですか。式を書いて求めなさい。
(2) りんご1個の仕入れ値はいくらですか。
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(1)
「利益の合計=売り上げの合計-仕入れ値の合計」であることを利用して答えを求めます。
りんご1個の仕入れ値を□円、仕入れた個数の合計を[1]とおくと、仕入れ値の合計は次の面積図のように表すことができます。
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店長のAさんは、仕入れた商品の[0.92]にあたる個数を売ったときに8160円もうかるよう、りんご1個の定価を120円にしました。
つまり次の図のように、120円で[0.92]だけ売ったときの面積図は、仕入れ値の合計の面積図よりも8160円多くなっています。
しかし実際はりんごが[0.96]売れたので、次の図のように売り上げの合計は仕入れ値の合計よりも10080円多くなりました。
つまり次の図のように、予想と実際の利益の差である10080-8160=1920円は、定価120円で[0.96]-[0.92]=[0.04]にあたる個数を売ったときの売り上げにあたることが分かります。
上の図のピンク色の部分にあたる個数は、1920÷120=16個です。
それが仕入れた個数の[0.04]にあたるので、仕入れたりんごの個数は全部で16÷[0.04]=400個になります。
(2)
仕入れたリンゴの個数は400個なので、最初に売れると予想した個数は400×[0.92]=368個、そして、売り上げの合計の予想は120×368=44160円になります(次の図参照)。
「仕入れ値の合計+利益の合計=売り上げの合計」なので、仕入れ値の合計は44160-8160=36000円になります(次の図参照)。
さっきの問題で仕入れたりんごの数は400個であることが分かったので、りんご1個あたりの仕入れ値は36000÷400=
90円になります。
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