11/01
Tue
2011
(1)
まずは点PとQが1秒間に進む角度をそれぞれ確認してみると、
・点P→円周上を60秒間で360×4=1440度進むので、1440÷60=毎秒24度
・点Q→円周上を60秒間で360×2=720度進むので、720÷60=毎秒12度
となるので、点PとQの速さの比は24度:12度=2:1です。
次の図のように、3点P、O、Qが初めて一直線になったとき、点PとQが進んだ角度の合計は180度になっています。
また、点PとQの速さの比は2:1なので、180度を2:1に比例配分すれば、3点P、O、Qが初めて一直線になるまでに点PとQが進んだ角度をそれぞれ求めることができます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の図で点PとQが進んだ角度を、それぞれ比例配分を利用して求めてみると、
・点P→180×3分の2=120度
・点Q→180×3分の1=60度
となります(実際はどちらかだけでOK)。
点Pの速さは毎秒24度なので、答え120÷24=5秒後です。
(2)
次の図のように点PとQが初めてぶつかったときは、2つの点が進んだ角度の合計は360度になっているので、それを1:2に比例配分してみると、
・点Pが進んだ角度→360×3分の2=240度
・点Qが進んだ角度→360×3分の1=120度
となっています。
また、2つの点が1回目にぶつかった後の速さをそれぞれ確認してみると、
・点P→ぶつかる前の2分の1になるので、24×2分の1=毎秒12度
・点Q→ぶつかる前の3分の2になるので、12×3分の2=毎秒8度
となるので、点PとQが進む速さの比は12度:8度=3:2に変わります。
次の図のように、2つの点が1回目にぶつかった地点から向きを変えて進み始め、2回目にぶつかるまでに進んだ角度の合計も360度なので、その間に点Pは360×5分の3=216度進みました。
※ 360度を5:3に比例配分。点Qの進んだ角度は必要ないので求めない。
つまり次の図のように、点Pは1回目にぶつかるまでにAから左回りに240度進み、2回目にぶつかるまではその地点から右回りに216度進んだので、そのときの角POAの大きさは240-216=24度になります(アにあてはまる数は24)。
点Pの最初の速さは毎秒24度なので、1回目にぶつかるまでにかかる時間は240÷24=10秒です。
また、1回目にぶつかった後の点Pの速さは毎秒12度なので、2回目にぶつかるまでにかかる時間は216÷12=18秒です。
したがって、2つの点が2回目にぶつかったのは、スタートから10+18=28秒後になります(イの答えは28)。
(3)
さっきの問題で、点PがAを出発してから28秒後には、角POAが24度になっていることが分かりました。
したがって、次の図のようにもし点Rが28秒でBから180+24=204度進むと点Pと出会ってしまうので、点Rの速さはそれよりも遅いはずです。
※ 点Rは点Pと1回もすれ違ってはいけないから。
28秒の単位を「分」に直すと28÷60=15分の7分間、そして204度は204÷360=30分の17周なので、点Rは1分間に30分の17÷15分の7=14分の17周より遅く進むことが分かります(エの答えは14分の17)。
****** ここからはウの求め方の話に進みます ******
点Qは、点Pと1回目に出会うまでの10秒間でAから時計回りに120度進み、その後は反時計回りに進んで再び点Pと会います。
したがって、次の図のように最初の10秒間で点RがBから反時計周りに60度以上進んで点Qとすれ違い、その後も点Rは同じ速度で反時計回りに進み続けていれば、向きを変えて進み始めた点Qにそのうち追い越されるので、点Rと点Qは2回出会うことができます。
つまり、点Rは10秒間で反時計回りに60度以上進めばOKなのですが、そのペースで60秒間進んだときの角度は60×6=360度です。
したがって、点Rが点Qと2回出会うのは、点Rが1分間に360度=1周よりも速く進んだときです(ウの答えは1)。
【補足】
(3)の問題文には「RがQと2回すれ違う」と書いてあるんだけど、実際には1回目がすれ違い、そして2回目は追い越しです。
ただ、それを厳密に問題文へ反映させると文章がまどろっこしくなるので、問題製作者的には「細かいこと言わなくても『2回出会う』ぐらいの意味だってことは分かるだろ?それぐらいの空気は読んでくれよな!」と思ったのかもしれません。
まぁ、実際にこの問題の場面を頭の中でイメージすると、点Rと点Qが2回「すれ違う」なんてありえないことはすぐに分かると思います。
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