次のような図形があります。今、点Pが点Bを出発し、辺BC、CD、DE、EA上を通って点Aまで動きます。点Pは点Bを出発して、点Eまでは毎秒1㎝の速さで進みます。点Eからは速さが変わり、点Aまで一定の速さで進みます。点Bを出発して15秒後に、三角形ABPの面積が三角形BCFの面積と等しくなりました。次の問いに答えなさい。
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(1)
点Pは辺EA上を、毎秒何㎝の速さで進みますか。
(2)
点Pが辺BC上を1秒間だけ進むと、三角形ABPの面積は何㎠だけ増えますか。
(3)
三角形ABPの面積が9㎠となるのは、点Pが点Bを出発してから何秒後と何秒後ですか。
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(1)
次の図の辺CFの長さはDEと同じく4㎝、そして辺BFの長さは6-3=3㎝なので、三角形BCFの面積は4×3÷2=6㎠になります。
また、三角形BEAの面積は6×8÷2=24㎠です。
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次の図のように三角形ABPの面積がBCFと同じく6㎠になるとき、三角形EBPの面積は24-6=18㎠になっています。
また、三角形EBPとABPは底辺をそれぞれEP、PAとすると高さが等しくなるので、辺EPとPAの長さの比は面積比と同じく18:6=3:1になります。
上の図の辺EAの長さは10㎝、そしてEPの長さはEAの4分の3にあたるので、10×4分の3=7.5㎝です。
点Pは次の図の点BからEまでの5+3+4=12㎝は毎秒1㎝で進むので、点Eに到着するのは12÷1=12秒後です。
また、点PはBをスタートしてから15秒後には、点Eから7.5㎝進んだ地点にいました。
つまり、点PはEからの7.5㎝を15-12=3秒間で進んだので、そのときの速さは7.5÷3=毎秒2.5㎝になります。
(2)
点Pは最初の12秒間は毎秒1㎝で進むので、点Bをスタートして5秒後には、次の図のように5㎝先の点Cまで進んでいます。
上の図の三角形ABPは、底辺をABとすると高さは辺BFにあたるので、その面積は8×3÷2=12㎠です。
つまり、点PがBを出発してからの5秒間で、三角形ABPの面積は12㎠増えたので、1秒間に増える面積は12÷5=2.4㎠になります。
(3)
さっきの問題で、点PがCまで進んだときの三角形ABPの面積が12㎠となることが分かったので、次の図のように点PがCへ到着するまでのどこかで、三角形ABPの面積が9㎠となるときがあるはずです。
点Pが上の図のように辺BC上を進むときは、三角形ABPの面積が1秒間に2.4㎠ずつ増えていくので、ABPの面積が初めて9㎠になるのは、点PがBを出発してから9÷2.4=3.75秒後です。
また、点Pが次の図のようにEを通過してしばらくすると、三角形ABPの面積が9㎠になるときが訪れます。
この図の三角形EBPの面積は24-9=15㎠なので、辺EPとPAの長さの比は15:9=5:3となります。
上の図の辺EPの長さは10×8分の5=6.25㎝、そして点Pが辺EA上を進むときの速さは毎秒2.5㎝なので、三角形ABPの面積が2回目に9㎠となるのは、点PがEを通過してから6.25÷2.5=2.5秒後です。
ただし、この問題は点Pが「Bを出発してから」の時間を答えなければダメなので、2回目の時間は12+2.5=14.5秒後になります。
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