ある工場では、ある製品を毎日同じ量だけA、B2種類の機械を何台かずつ使って仕事をしている。Aを3台、Bを2台使うと3時間20分で生産が終わり、Aを2台、Bを5台使うと2時間15分で生産が終わる。
(1)
Aだけを4台使うと、生産を終わらせるのに何時間何分かかりますか。
(2)
Aを何台かと、Bを9台使い、45分以内で生産を終わらせるようにしたい。少なくともAを何台使えばよいですか。
(3)
ある日、Aを2台、Bを2台使って生産を始めた。1時間後、Aを2台加えてさらに1時間生産を続けたところで、Aをすべて止めなくてはならなくなった。そこで、Bを3台加えて残りの生産を終わらせた。生産を始めてから終わらせるまでに、合計何時間何分かかりましたか。
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(1)
まずは機械Aが1分間にできる仕事の量を□、機械Bが1分間にできる仕事の量を△とおいて、3時間20分と2時間15分でできた仕事の量を式で表してみます。
【その1 Aを3台、Bを2台使った場合】
Aを3台とBを2台使うと3時間20分=200分で生産が終わりました。このとき、AとBが200分でできた仕事の量をそれぞれ式で表してみると、
・A3台で200分→□×3台×200分=□×600
・B2台で200分→△×2台×200分=△×400
となるので、この仕事全体の量は「□×600+△×400」という式で表せます。
【その2 Aを2台、Bを5台使った場合】
Aを2台とBを5台使うと2時間15分=135分で生産が終わるので、こちらもさっきと同じように仕事の量をそれぞれ計算してみると・・・
・A2台で135分→□×2台×135分=□×270
・B5台で135分→△×5台×135分=△×675
となり、この仕事全体の量は「□×270+△×675」という式で表せます。
その2つの式を次の図のように並べてみると、□が600-270=330減った代わりに△が675-400=275増えたので、仕事量の合計は結局変わりませんでした。
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このとき、上の図の「□×330」と「△×275」は等しいので、比の内項と外項の積が等しいことを利用すると、□:△=275:330=5:6となります。
つまりA1台あたりの1分間の仕事量を⑤とおくと、B1台あたりの1分間の仕事量は⑥と表せるので、次の図のようにさっきの式の□に⑤、△には⑥をあてはめてみると、どちらの式でも仕事全体の量は5400になります。
A1台の1分間の仕事量は⑤、それを4台使って□分で5400の仕事を片づけるのにかかる時間を求めればOKなので、「⑤×4台×□分=5400」を逆算して□にあてはまる数を求めてみると、5400÷(5×4)=270分になります。
270÷60=4余り30なので、答えは4時間30分になります。
(2)
B1台の1分あたりの仕事量は⑥なので、それを9台使って45分動かすと、⑥×9台×45分=2430の仕事ができます。
残りの仕事量は5400-2430=2970なので、Aを□台使って45分でその仕事を片づける場面を式で表すと、「⑤×□台×45分=2970」となります。
その式を逆算して□を求めると、2970÷(5×45)=13.2台となるので、45分以内で生産を終わらせるためには13+1=14台使えばOKです。
(3)
まずは最初の1時間=60分でできた仕事量を求めてみると、
・A2台の仕事量→⑤×2台×60分=600
・B2台の仕事量→⑥×2台×60分=720
となるので、仕事量の合計は600+720=1320です。
その次の1時間はAが2台増えて4台になるので、
・A4台の仕事量→⑤×4台×60分=1200
・B2台の仕事量→⑥×2台×60分=720
となり、この1時間での仕事量の合計は1200+720=1920です。
つまり、最初の2時間で1320+1920=3240の仕事ができたので、あとは残りの仕事量である5400-3240=2160を片づけるのに、Bを2+3=5台使ってどれだけの時間がかかるのかを求めてみます。
⑥×5台×□分=2160のとき、□には2160÷(6×5)=72分があてはまります。
72分=1時間12分なので、最初の2時間も合わせると答えは3時間12分になります。
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