次の問いに答えなさい。ただし、円周率は3.14とします。
(1)
次の図のように、大きな円の内側に、同じ大きさの6個の円がすきまなく並んでいます。また、点線は小さな円の中心を結んだ直線です。大きな円の半径が15㎝のとき、次の問いに答えなさい。
① 小さな円の半径は何㎝ですか。
② 図の緑色の線の長さは何㎝ですか。
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(2)
次の図のように、大きな円の内側に、半径が2㎝の円が28個すきまなく並んでいます。また、点線は小さな円の中心を結んだ直線です。このとき、図の緑色の線の長さは何㎝ですか。
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(1)の①
下の図の青い正六角形に対角線を3本引くと、その交点Oは正六角形と大きな円の中心になります。
また、青い正六角形は3本の対角線によって6個の正六角形に分かれているので、下の図の小さい円の半径の長さを①とおくと、辺ODの長さは正六角形の一辺と同じく②と表すことができます。
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今度は次の図のように点Dから大きな円の円周上の点Gまでを赤い直線で結ぶと、辺DGは小さな円の半径なので①と表せます。
このとき、大きな円の半径は下の図の辺OGなので、その長さは②+①=③となります。
つまり、大きな円の半径である15㎝は比の③、そして小さな円の半径は比の①にあたるので、小さな円の半径は15÷3=5㎝になります。
(1)の②
下の図の青い正六角形のひとつの内角は180×(6-2)÷6=120度なので、緑色のおうぎ形Aの中心角は360-120=240度になります。
また、緑色のおうぎ形は全部で6個あるので、それらの中心角の合計は240×6=1440度になります。
1440÷360=4なので、緑色の曲線の長さの合計は半径5㎝の円4個分の円周と等しいことが分かります。
以上から、答えは5×2×3.14×4=125.6㎝になります。
(2)
次の図をパッと見た瞬間、「緑色の曲線は全部半円でしょ?それが28個あるんだから、長さを求めるのなんてカンタンじゃん」と思ってしまうかもしれませんが、世の中そんなに甘くはありません(笑)
下の図の青い点は28個の小さな円の中心を表しています。
それらをすべて直線で結ぶと、大きな円の内側には正二十八角形ができ、その内角の和は180×(28-2)=4680度になります。
上の図のオレンジ色は正二十八角形のひとつの内角を表しているので、その大きさは4680÷28=7分の1170度になります。
したがって、緑色のおうぎ形の中心角は360-(7分の1170)=7分の1350度だと分かります。
つまり緑色の線の長さの合計は、半径2㎝(直径4㎝)で中心角の大きさが7分の1350度のおうぎ形の孤の長さ28個分にあたることが分かります。
※ ここからは計算に分数がたくさん出てくるので、求め方を画像に変換します。
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ひとりごと
大きな円の中に小さな円が28個内接してるとか・・・
しかも28個全部に緑色の曲線で縁取りをくわえるなんて・・・
作図してるとき、あまりのややこしさに人生の無常感を覚えてしまいました(泣)
さらに中心角が分数ときましたか・・・
むー、そこまでやられたらもう泣くしかないお・・・
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