次の図のような長方形ABCDにおいて、三角形ABOの面積と三角形CDOの面積をたすと300㎠、三角形BCOの面積から三角形DAOの面積を引くと60㎠です。また、2点M、Nはそれぞれ辺AB、辺CDの真ん中の点です。点SはOBとMNの交わった点です。このとき、次の問いに答えなさい。
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(1) 長方形ABCDの面積を求めなさい。
(2) 三角形BCOと三角形DAOの面積をそれぞれ求めなさい。
(3) OSとSBの長さの比を、もっとも簡単な整数の比で表しなさい。
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(1)
次の図のように、辺ADとABに平行で点Oを通る赤い線を引いてみると、長方形ABCDはア~クの8個の直角三角形に分けられます。
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上の図の三角形ABOの面積はア+オ、三角形CDOの面積はエ+クなので、ア+オ+エ+クの面積は300㎠です。
また、上の図のアとイ、ウとエ、オとカ、キとクの面積はそれぞれ等しいので、イ+ウ+カ+キの面積も300㎠です。
長方形ABCDの面積はア~クの8個の三角形の面積を合計すれば求められるので、答えは300×2=600㎠になります。
(2)
三角形BCOと三角形DAOの面積の合計(さっきの図のイ+ウ+カ+キ)は300㎠、そして三角形BCOの面積はDAOよりも60㎠大きいので、次のような和差算の線分図を利用することができます。
この線分図から、三角形BCOの面積は(300+60)÷2=180㎠、そして三角形DAOの面積は180-60=120㎠になります。
(3)
次の図のように、点SとCを赤い直線で結んでみると、三角形SBCができます。
長方形ABCDの面積は600㎠、長方形MBCNの面積は600÷2=300㎠なので、三角形SBCの面積は300÷2=150㎠になります。
※ 長方形MBCNの面積はBC×CN、三角形SBCの面積はBC×CN÷2なので、SBCの面積はMBCNの半分にあたる。
次の図の三角形BCOの面積は180㎠、SBCの面積は150㎠なので、SCOの面積は180-150=30㎠です。
また、三角形SBCとSCOは高さが同じなので、面積比と底辺の比が等しいです。
三角形SCOとSBCの面積比は30㎠:150㎠=1:5なので、OSとSBの長さの比も1:5になります。
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