次の図のような1辺が10cmの正方形ABCDがあります。図においてEはBCのまん中の点です。ABとGEは平行で、DHとAEは垂直です。次の問いに答えなさい。
(1) 長さの比HF:AFとAF:FDをそれぞれ最も簡単な整数の比で表しなさい。
(2) 三角形DFAの面積を求めなさい。
(3) 三角形EFGの面積を求めなさい。
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(1)
問題文から、辺ABと辺ADは10cm、辺BEは10÷2=5cmであることが読み取れます。
また、この正方形の中には、次の図1のように同じ角度(●、☆、直角)がたくさんあります。
(図形はすべて、クリックすると拡大します)
例えば三角形ABEのように、3つの内角が●、☆、直角でできている三角形はすべて相似(合同の可能性もある)なので、直角をはさむ2つの辺の長さの比は、BE:AB=5cm:10cm=1:2になっているはずです。
そして次の図のように、この問題で求めるHF:AFとAF:FDは、どちらも直角をはさむ2つの辺の長さの比にあたるので、答えはどちらも1:2になります。
(2)
次の図のように三角形ABEと三角形AHDを比べてみると、辺ABと辺DAはどちらも10cm、そして3つの内角は同じなので、この2つの三角形は合同であることが分かります。
したがって、辺AHは辺BEと同じく5cmになり、三角形AHDの面積は10×5÷2=25㎠だと分かります。
次に三角形AHDを、底辺がHDになるようにかたむけてみると、三角形AHDは辺AFによって三角形HFAと三角形DFAに分けられ、この問題で求めたいのは、右側にある三角形DFAの面積です。
また、この左右2つの三角形は高さが等しい(辺AF)ので、辺HFと辺FDの長さの比が面積の比と等しくなります。
そこで、(1)で求めた長さの比であるHF:AFとAF:FDを、次のように連比にしてそろえてみます。
この連比から、HF:FD=1:4であることが分かるので、三角形HFAと三角形DFAの面積比も1:4になります。
三角形AHDの面積は25㎠、そして求めたい三角形DFAの面積はその5分の4にあたるので、25×5分の4=20㎠になります。
※ 三角形AHFの面積は25-20=5㎠です(次の問題で使います)。
(3)
三角形AHFは面積が5㎠、辺AHの長さが5cmと分かっているので、辺AHを底辺としたときの高さ(次の図の赤い点線)を□cmとおくと、5×□÷2=5㎠と表せ、□は5×2÷5=2cmになります。
また次の図のように、三角形AHFと三角形EFGは8の字相似になっています。
この図の赤い線=2cm、BE=5cmなので、青い線(三角形EFG)の長さは5-2=3cmです。
つまり、三角形AHFと三角形EFGの長さの比は2:3なので、面積の比は2×2:3×3=4:9になります。
比の4が三角形AHFの面積である5㎠にあたるので、比の1は5÷4=1.25㎠です。
三角形EFGの面積は比の9なので、1.25×9=11.25㎠です。
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