Oを中心とする円が直角三角形と図のように重なっています。塗りつぶされた部分の面積を求めなさい。ただし、円周率は3.14とします。
※ 解説を見たい場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
直角三角形の面積から半円の面積を引けば終わりなのですが、今のところ半径の長さが分かっていないので、相似の技術を利用してそれを求めていきましょう。
次の図の直角三角形ABCは、高さと底辺の比が、AC:BC=3cm:6cm=1:2になっています。
したがって、次の図のように円の中心Oから2本の赤い補助線(どちらも円の半径)を引いてできた2つの直角三角形AOEとOBDも、高さと底辺の比がそれぞれ1:2になっているはずです。
ところが、次のように高さと底辺の比を図に書き込んでみると、辺OEと辺ODは同じ長さのはずなのに、辺OEは②、辺ODは①になってしまいます。
そこで次の図のように、辺ODの比を辺OEと同じく②と表すことにします。ただし、そのとき辺BDの比も2倍の④にすることを忘れないようにしましょう。
また、辺DCの長さは辺OEと同じなので、やはり次の図のように比の②と表すことができます。
このとき、辺BCの長さは比の④+②=⑥になるので、比の⑥が6cm、つまり比の①が1cmにあたることが分かります。
そして円の半径である辺ODや辺OEの長さは、比の②なので2cmになります。
下の図の直角三角形の面積は6×3÷2=9㎠、半円の面積は2×2×3.14÷2=6.28㎠なので、ぬりつぶされた部分の面積は9-6.28=2.72㎠になります。
PR