11/21
Mon
2011
(1)
2回目にサイコロを振ったら白のサイコロの目が4、赤のサイコロの目が3だったので、点CはAから右へ4めもり、上へ3めもり進んだ地点にあります。
そのとき、次の図のような三角形ABCができるのですが、この図を見ると、
・どう見ても正三角形ではない。
・辺ACはABよりも長そうだから二等辺三角形でもなさそう。
・すると、残りの可能性は直角三角形ぐらいしかない。
・それに、角ABCが直角っぽいから、たぶん直角三角形でOKでしょ?
ぐらいのカンはすぐに働くと思います。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
結論から言うと、上の図のABCは角ABCが直角なので直角三角形でOKなんですけど、算数の解説的には「なぜ角ABCが直角だと分かるのか」を一応説明しとかないとマズいので、ここからはその理由をサクッと確認しておきます。
点Aから「右へ2めもり・上へ4めもり」進むと点Bへ着くので、次の図のように点Bから「右へ4めもり・下へ2めもり」進んだ地点をDとすると、辺ABとBDの長さは等しくなります。
※ どちらも縦と横の長さの組み合わせが「2めもり・4めもり」の長方形の対角線だから。
また、点Dから「下へ4めもり・左へ2めもり」進んだ地点をEとすると、点Eから「左へ4めもり・上へ2めもり」進んだ地点がAになるので、辺DEとEAの長さは、ABとBDの長さと等しくなります。
また、上の図の点AとD、点BとEをそれぞれ結んで対角線を引いてみると、
・点Aから「右へ6めもり・上へ2めもり」進んだ地点がD
・点Bから「下へ6めもり・右へ2めもり」進んだ地点がE
となることから、2本の対角線は長さが等しいことが分かります。
つまり、上の図のABEDは4辺の長さが等しく、2本の対角線の長さも同じなので正方形であり、4つの内角はすべて直角になっています。
以上から、三角形ABCは角ABCが直角の直角三角形になります。
(2)
三角形ABCが二等辺三角形になるのは、
・辺ABとBCの長さが等しいとき
・辺ABとACの長さが等しいとき
・辺CAとCBの長さが等しいとき
の3パターンのうちのいずれかなので、それぞれの場合で点Cがどの位置になるのかを考えてみます。
【辺ABとBCの長さが等しいとき】
点Aから「右へ2めもり・上へ4めもり」進むと点Bへ着くので、点Bから「2めもり・4めもり」または「4めもり・2めもり」進んだ地点をCとすれば、辺ABとBCの長さが等しくなります。
そのような点Cの位置は次の図のように2通り考えられるので、Cの位置の表し方は(6・6)、(6・2)となります。
なお、次の図のように点Bから「下へ4めもり・右へ2めもり」の位置をCとした場合でも辺ABとBCの長さは等しくなります。
ただし、このときのCは点Aから「右へ4めもり・上へ0めもり」進んだ地点であり、サイコロの目に「0」はないので、この問題の解答としてはアウトです。
【辺ABとACの長さが等しいとき】
点Aから「右へ2めもり・上へ4めもり」進むと点Bへ着くので、次の図のように点Aから「右へ4めもり・上へ2めもり」進んだ地点をCとすれば、辺ABとACの長さが等しくなります。
このとき、点Cの位置の表し方は(4・2)となります。
【辺CAとCBの長さが等しいとき】
次の図のように、点Aから「右へ3めもり・上へ1めもり」進んだ地点をCとすると、点BからCへの進み方は「下へ3めもり・右へ1めもり」となり、どちらも「3めもり・1めもり」で同じになります。
つまり、そのときの辺CAとCBは等しくなるので、点Cの位置の表し方は(3・1)となります。
以上から、三角形ABCが二等辺三角形になるときの点Cの位置は、(6・6)、(6・2)、(4・2)、(3・1)の4通りになります。
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