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2011

フェリス2011【4】 ☆数の性質・分数に数をあてはめて計算の答えを整数にする☆


次の各問いに答えなさい。
 
(1)
1から6のうち異なる2つの整数を、A÷BのA、Bにあてはめて計算します。1より大きくなるA÷Bの値は(  )個です。(  )にあてはまる数を求めなさい。
 
 
(2)
1から6までの整数を1回ずつ使って、次の図の2つの式のA、B、C、D、E、Fにあてはめて計算します。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。


09982252.png







アとイのどちらも整数となるアとイの値の組をすべて求めなさい。答えは(ア・イ)のように書きなさい。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!




 


(1)
「A÷B」の答えが1より大きくなるのは、たとえば「2÷1」や「5÷3」などのように、AがBよりも大きいときです。
 
したがって、1~6の6個の数字から2個を選んで、AがBよりも大きくなる組み合わせを調べてみると、
 
・B=1のとき→Aは2、3、4、5、6の5個のうちのどれか
・B=2のとき→Aは3、4、5、6の4個のうちのどれか
・B=3のとき→Aは4、5、6の3個のうちのどれか
・B=4のとき→Aは5、6の2個のうちのどちらか
・B=5のとき→Aにあてはまるのは6の1個だけ
 
となるので、AとBの組み合わせは全部で5+4+3+2+1=15通り作れます。
 
ただし、それらの中で「A÷B」の値が同じになってしまう場合があるかもしれないので念のため確認してみると、
 
・「A÷B=2÷1」のとき→「4÷2」、「6÷3」の2つは答えが同じなのでダメ
・「A÷B=3÷1」のとき→「6÷2」は答えが同じなのでダメ
・「A÷B=3÷2」のとき→「6÷4」は答えが同じなのでダメ
 
となるので、さっき見つけた15通りの組み合わせのうち、2+1+1=4通りは使えないことが分かります。
 
したがって、1より大きくなる「A÷B」の値は全部で15-4=11個になります。
 
 
(2)
分数のかけ算の答えが整数となるのは、かけ合わせる前に分母と分子を約分したら、分母がすべて1となったときです。
 
しかし、1~6の中で「5」は約数が1と5だけであり、分母に置くと約分できないまま残ってしまうので、「5」は必ず分子で使うことになります。
 
また、残り5個の数のうち、「2・3・4・6」については、
 
・「4」と「6」を分子に、「2」と「3」を分母に使う
・「3」と「4」を分子に、「2」と「6」を分母に使う
・「2」と「6」を分子に、「3」と「4」を分母に使う
 
という3通りの使い方をして、最後に残った「1」は分母として使えば、かけ算の答えを整数にすることができます。
 
※ つまり、アとイの組み合わせは最大でも3通りまで。
 
たとえば、「4」と「6」を分子に、「2」と「3」を分母に使う場合、次の図のように「2分の4」と「1分の5」と「3分の6」という3つの分数を作れば、足し算の答えが2分の4+1分の5+3分の6=2+5+2=9で整数になります。
 
また、その場合のかけ算の答えは2×5×2=20なので、アとイの組み合わせは(9・20)となります。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


eb173f57.png





「3」と「4」を分子に、「2」と「6」を分母に使う場合、次の図のように「6分の3」と「2分の5」と「1分の4」という3つの分数を作れば、足し算の答えが6分の3+2分の5+1分の4=0.5+2.5+4=7で整数になります。
 
※ 3つの数のうち、2つが「□.5」、残り1つは整数なら、足し算の答えは整数になる。
 
また、その場合のかけ算の答えは6分の3×2分の5×1分の4=5なので、アとイの組み合わせは(7・5)となります。


650ba117.png





「2」と「6」を分子に、「3」と「4」を分母に使う場合、3つの分数の足し算の答えが整数となる組み合わせがどうやっても作れないので、アとイの値の組は(9・20)(7・5)の2通りになります。
 
 
【補足】
 
「2」と「5」と「6」を分子に、「1」と「3」と「4」を分母に使う場合、足し算の答えがどうやっても整数にならないよ、という点についてもう少していねいに説明してみると・・・
 
・分母の「3」に分子の「2」を組み合わせた場合
 
「3分の2」は割り切れない分数、「1分の5」は整数、「4分の6」は割り切れるけど小数になる分数なので、その3つを足しても整数になるわけがない。
 
また、「3分の2」と「4分の5」と「1分の6」という使い方をしても、「割り切れない分数」と「割り切れるけど小数になる分数」と「整数」という組み合わせであることに変わりはないので、その3つを足しても整数にはならない。
 
 
・分母の「3」に分子の「5」を組み合わせた場合
 
「3分の5」は割り切れない分数、「1分の2」は整数、「4分の6」は割り切れるけど小数になる分数なので、その3つを足しても整数になるわけがない。
 
また、「3分の5」と「4分の2」と「1分の6」という使い方をしても、「割り切れない分数」と「割り切れるけど小数になる分数」と「整数」という組み合わせであることに変わりはないので、その3つを足しても整数にはならない。
 
 
・分母の「3」に分子の「6」を組み合わせた場合
 
「3分の6」は整数、「1分の2」も整数だけど、「4分の5」は小数になるので、その3つを足しても整数にはならない。
 
また、「3分の6」と「4分の2」と「1分の5」という使い方をしても、整数が2個と小数が1個という組み合わせであることに変わりはないので、その3つを足しても整数にはならない。
 
という流れから、「2」と「5」と「6」を分子に、「1」と「3」と「4」を分母に使う場合、足し算の答えはどうやっても整数にならないことが分かります。
 
ただ、この長ったらしい説明を書いてもどうせ読んでもらえないだろうなー、と思ったので、一応【補足】として追記するだけにしときました。
 
っていうか、「その組み合わせは作れません。だって実際に作れないんだもん」というのが個人的な本音なんだけど、それだと解説にはならないのが辛いところです(笑)






 
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