中国上海万国博覧会のテーマパークの人気アトラクションには開門と同時に人が列を作り始め、午前9時45分の第1回目の入館の直前には280人が並んでいました。入館は6分ごとに一定人数ずつ行いますが、入館待ちの行列には1分間に8人の割合で人が増え、11回目の入館直後には364人が並んでいました。また、最終の入館時間は午後8時45分となっています。
(1)
最終の入館は第何回目の入館ですか。
(2)
1回ごとの入館人数は何人ですか。
(3)
1日の入館人数は最高で何人までですか。
(4)
午前10時から午前10時1分までの間に並んだ8人が入館したのは何時何分ですか。
(5)
正午には何人の人が入館待ちの列に並んでいますか。
(6)
入館待ちの行列に加わる人の数は午後3時からは1分間に6人の割合に、さらに午後6時からは1分間に3人の割合に減りました。最終の入館時刻を厳守するならば、午後何時何分に並ぶ人で行列を終わらせればよいですか。
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(1)
午前9時45分から午後8時45分までは、20時-9時=11時間=660分間あります。
660÷6=110なので、次の図のように6分ごとにやってくる入館時間と入館時間の間は110か所あります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
入館時間(上の図の赤い○)印は間の数よりも1回多いので、最終の入館は最初から数えて110+1=111回目になります。
※ 両はしに木を植えるとき、木の数=間の数+1となることを利用しました。
(2)
11回目の入館時間までに、6分の間が11-1=10回あるので、11回目の入館時間は、午前9時45分から6×10=60分後です。
最初から並んでいた280人にくわえて、その60分間で行列が8×60=480人増えたので、その合計は280+480=760人になりました。
ただし、11回の入館で行列が合計□人減ったので、次の図のように60分後には行列が364人になっていました。
つまり、11回目までに入館した人の合計は760-364=396人なので、1回あたりの入館人数は396÷11=36人になります。
(3)
36人ずつ111回まで入館できるので、最高で36×111=3996人になります。
(4)
午前9時45分から10時1分までの16分間で、行列は新たに8×16=128人増えるので、最初から並んでいた280人を合わせると、入館待ちのために並んだ人数の合計は280+128=408人になります。
408÷36=11余り12なので、10時から10時1分までの間に並んだ8人は、次の図のように最初から数えて11+1=12回目の入館のときに入場できます。
12回目の入館は最初から数えて6×11=66分後なので、答えは9時45分+66分=10時51分になります。
(5)
9時45分から正午までは12時-9時45分=2時間15分=135分なので、最初から待っていた280人にくわえて、さらに8×135=1080人が行列に並びます。
したがって、正午までに入館のために並んだ人の合計は280+1080=1360人になります。
また、135÷6=22余り3なので、正午までに22+1=23回の入館が行われ、入場した人の合計は36×23=828人になります。
したがって、正午の時点で並んでいる人の合計は、1360-828=532人になります。
(6)
午前9時45分から午後6時までの間に行列に加わった人は、
・最初から並んでいた280人
・午前9時45分から午後3時までの315分間に並んだ8×315=2520人
・午後3時から午後6時までの180分間に並んだ6×180=1080人
の3種類に分けられるので、その合計は280+2520+1080=3880人になります(次の図参照)。
(3)の問題で、午前9時45分から午後8時45分までの間に入館できる人数が最大で3996人であることが分かっているので、午後6時以降に入館可能な人数は3996-3880=116人になります。
午後6時からは行列に加わる人数が毎分3人になるので、残りの116人が並ぶのにかかる時間は116÷3=38と3分の2分です。
※ つまり、午後6時から38分40秒後。
以上から、答えは午後6時38と3分の2分になります。
【補足】
(6)は、最初は「午後6時38分」を正解として採点が行われましたが、後日「午後6時38と3分の2分」も正解とすることが正式に発表されました。
個人的には、問題文に「分」の単位を整数で答えるように指示されていないこと、そして計算上の答えは38分ジャストではないことをふまえると、「38分」を正解とするのはおかしいと思います。
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