上から流れる水を左右に分ける装置があります。次の図は、この装置を3個使って2段に組み合わせたものです。装置が左と右に水を分ける比が1:1のときは、入り口から100㎤の水を流すと、左から2つ目の出口からは50㎤の水が流れ出ます。
※ 画像はクリックすると拡大します。
(1)
左と右に分ける比が2:1の装置を10個使って4段に組み合わせます。入り口から135㎤の水を流します。一番多く流れるのは、左から何番目の出口で何㎤ですか。
(2)
10個の装置を使って4段に組み合わせます。入り口から1250㎤の水を流したら、一番左の出口からは162㎤の水が流れ出ました。左と右に分ける比を求めなさい。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
次の図のように、ア~コの10個の装置を4段に設置し、一番上にある装置アに135㎤の水を入れます。
すると、その水は左右に2:1の割合で流れるので、イには135×3分の2=90㎤、ウには135×3分の1=45㎤の水が入ります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
エ~コの装置に流れ込む水の量も同じようにして求めてみると、
・エ→イの3分の2が流れ込むので、90×3分の2=60㎤
・オ→イの3分の1とウの3分の2だから、90×3分の1+45×3分の2=60㎤
・カ→ウの3分の1が流れ込むので、45×3分の1=15㎤
・キ→エの3分の2が流れ込むので、60×3分の2=40㎤
・ク→エの3分の1とオの3分の2だから、60×3分の1+60×3分の2=60㎤
・ケ→オの3分の1とカの3分の2だから、60×3分の1+15×3分の2=30㎤
・コ→カの3分の1が流れ込むので、15×3分の1=5㎤
となります(次の図参照)。
したがって、一番多く水が流れるのは左から2番目の出口で、その量は40×3分の1+60×3分の2=3分の160㎤になります。
※ キ~コの中で最も水量が多いのはクで、2番目がキ。左から2番目の出口はクの3分の2とキの3分の1をもらえるんだから、5か所の出口の中では最も水量が多くなる。
(2)
次の図のように、一番左側の出口から出る水の量は、アに入れた水の量を同じ割合で4回比例配分すれば求められます。
※ 例えば左:右=2:1なら、アに入れた水の量を4回連続で3分の2倍すればOK。
このとき、1250分の162を約分すると625分の81になるので、その分母と分子を次の図のように4つの同じ数の積で表してみると、□には5が、そして△には3があてはまります。
※ 625=5×5×5×5、そして81=3×3×3×3だから。
つまり次の図のように、この問題では装置の中の水が左の出口から5分の3だけ出ていくことが分かったので、右の出口から出ていく水の量の割合は1-5分の3=5分の2になります。
以上から、左右の出口から出ていく水の量の比は、左:右=5分の3:5分の2=3:2になります。
PR