図1のようなコマの上の面に色をぬります。コマの上の面は図2のように円が5つの同じ形のおうぎ形に分けられています。5つのおうぎ形それぞれに赤か青の色を必ずぬるとき、コマの模様は何通りできるか求めなさい。ただし、5つとも同じ色でぬる場合は除きます。
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まずは次の図のように、色をぬる5か所にAからEまでの名前をつけておきます。
下の図の5か所を赤と青の2色でぬり分けるのですが、とりあえず赤色を基準にしてぬり分け方が何通りあるのかを考えていきます。
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【1か所だけ赤くぬる場合】
1か所だけ赤くぬる場合、その場所はAからEまでの5か所から選べるので、次の図のように全部で5通りになります。
・・・なんて考えてしまうと、この問題は永遠に解けません。
上の5つの図は、1か所だけ赤くぬった円がコロコロと転がっているだけなので、もとはすべて同じ模様です。
したがって、1か所だけ赤くぬる方法は1通りしかありません。
【2か所を赤くぬる場合】
2か所を赤くぬる場合は、次の図のように「となりどうしを赤くぬるAB型」と「1マスあけて赤くぬるAC型」と「2マスあけて赤くぬるAD型」の3通りが考えられます。
ただし、AD型はAC型をクルッと回転させただけなので、2か所を赤くぬる方法は全部で2通りになります。
【3か所を赤くぬる場合】
3か所を赤くぬる場合は次の図の「ABC型」と「ABD型」と「ACD型」の3通りが考えられますが、ABD型とACD型は回転させただけの同じ模様なので、さっきと同じように2通りになります。
【4か所を赤くぬる場合】
4か所を赤くぬるためには、5か所のうちのどれか1つを青くぬればOKなので全部で5通りです、と言いたいところですが、やはりこれも下の図のように同じ模様の図形がコロコロと回転しているだけなので、1通りと数えなければいけません。
以上から、5か所を赤色でぬり分ける方法は全部で1+2+2+1=6通りになります。
ちなみに、この後で「5か所を青色でぬり分ける方法も同じように6通りあるはずだから、答えは全部で6×2=12通りになるのかな?」と考えてしまうのは残念ながら失敗です。
なぜなら、
・1か所を赤色にする方法を数えた→4か所を青色にする方法も数えたことになる
・2か所を赤色にする方法は数えた→3か所を青色にする方法も数えたことになる
・3か所を赤色にする方法は数えた→2か所を青色にする方法も数えたことになる
・4か所を赤色にする方法は数えた→1か所を青色にする方法も数えたことになる
という流れになっているので、「赤色でぬり分ける方法」をすべて確認した時点で、すでに「青色でぬり分ける方法」も数え終わっているからです。
したがって、5か所を赤色と青色でぬり分ける方法は全部で6通りになります。
【補足】
2か所を赤色でぬり分ける方法が2通りなら、3か所の場合も同じく2通りになることが分かれば、もう少しスムーズに解くことができます。
2か所を赤くぬる方法が2通りなら、2か所を青くぬる方法も2通りのはずですね。
2か所が青なら残りの3か所は赤色になるので、3か所を赤くぬる方法は考えるまでもなく2通りになります。
同じように、1か所を赤色にする方法と4か所を赤色にする方法もどちらか一方を確認すればOKです。
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