下の図のような正三角形の形をした花だんがあり、正三角形の3つの頂点A、B、Cにはそれぞれ1つずつ石がおいてあります。まこと君は、はじめ頂点Aにいます。まこと君は、さいころを1回ふると、自分がいる頂点から花だんのまわりを反時計回り(A→B→C→A→・・・)に歩き、出た目の数だけ先にある頂点に移動します。
※ 例えば、Aにいるまこと君がさいころをふって2の目が出たら、まこと君は2つ先のCへ移動します)。
そして、移動した頂点に石があれば取り除き、石がなければその頂点に石をおきます。
このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)
さいころを2回ふってまこと君が移動したあと、3つの頂点A、B、Cにすべて石があるようなさいころの出方は何通りありますか。
(2)
さいころを3回ふってまこと君が移動したあと、3つの頂点A、B、Cにすべて石がないようなさいころの出方は何通りありますか。
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(1)
1回目のさいころの目は1から6までの6通りあるのですが、とりあえず1が出たことにして話を進めていきましょう。
1回目に1が出たとき、まこと君は次の図のようにAからBへ進み、そこで石を取り除きます。
したがって、2回目は次の図の赤い矢印のように3マス進むか、緑色の矢印のようにさらに3マス進んで同じ場所に戻って石を置けば、3つの頂点すべてに石がある状態に戻ります。
つまり、2回目のさいころの目は3または6の2通りあります。
1回目のさいころの目は1から6の6通り、2回目のさいころの目は3または6の2通りなので、求める組み合わせは全部で6×2=12通りになります。
(2)
さっきと同じように、1回目はとりあえず1が出たことにして話を進めると、次の図のようにまずはBの石が取り除かれます。
そしてここから先は「B→C→Aの順に取り除くコース」と「B→A→Cの順に取り除くコース」のどちらかに進むことになります。
【B→C→Aの順に取り除くコース】
2回目のさいころでCの石を取り除くためには、次の図のようにBから1マスまたは4マス進む場合の2通りが考えられます。これで残りの石はAだけですね。
そして3回目でAの石を取り除くためには、やはり次の図のようにCから1マスまたは4マス進む場合の2通りが考えられます。
つまりB→C→Aのように取り除くコース(1か所目→となり→となり)は、
・1回目のさいころの目→1から6の6通り
・2回目のさいころの目→1または4の2通り
・3回目のさいころの目→1または4の2通り
になるので、全部で6×2×2=24通りあります。
【B→A→Cの順に取り除くコース】
2回目のさいころでAの石を取り除くためには、次の図のようにBから2マスまたは5マス進む場合の2通りが考えられます。これで残りの石はCだけになりました。
そして3回目でCの石を取り除くためには、次の図のようにAから2マスまたは5マス進む場合の2通りが考えられます。
つまりB→A→Cの順に取り除くコース(1か所目→1個とばし→1個とばし)は、
・1回目のさいころの目→1から6の6通り
・2回目のさいころの目→2または5の2通り
・3回目のさいころの目→2または5の2通り
になるので、全部で6×2×2=24通りあります。
以上から、求める組み合わせは全部で24×2=48通りになります。
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