次の図1のように、はじめに1から8までの数字が16個のマスにかいてあります。これらの数字を次の【操作】によってかきかえていきます。
【操作】
・A行とC行の8個のそれぞれの数字に5をたす。2けたの数になる場合は、その数から10を引く。
・B行とD行の8個のそれぞれの数字に6をたす。2けたの数になる場合は、その数から10を引く。
例えば【操作】を1回行うと、図2のようになります。
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図2において、B行B列の数字は「2」、C行C列の数字は「1」にかきかえられ、合計は3になります。このとき、次の各問いに答えなさい。
(1)
操作を5回行った後のB行B列の数字とC行C列の数字の合計はいくつになりますか。
(2)
操作を99回行った後のB行B列の数字とC行C列の数字の合計はいくつになりますか。
(3)
操作を何回か行った後、16個のマスにかかれているすべての数字の合計が66で、A行A列の数字が1となりました。このとき、B行B列の数字とC行C列の数字の合計はいくつになりますか。
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(1)
まずは次の図を利用してB行B列とC行C列の数の規則性を確かめてみると、
・B行B列・・・「2→8→4→0→6」の5個がくり返される
・C行C列・・・「1→6」の2個が繰り返される
となっています。
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上の図から、操作を5回行った後のB行B列は6、C行C列は1になっていることが分かるので、合計は6+1=7になります。
(2)
さっき確認したように、B行B列の数字は「2→8→4→0→6」の5個がひたすら繰り返されます。
99÷5=19余り4なので、操作を99回行った後のB行B列は「2→8→4→0→6」の4番目である「0」になります。
C行C列の数字は「1→6」の2個がくり返されます。
99÷2=49余り1なので、操作を99回行った後のC行C列は「1→6」の「1」になります。
以上から、答えは0+1=1になります。
(3)
A行A列の数字は1回の操作ごとに「6→1→6→1→・・・」と変化していくので、A行A列の数字が1になったということは、数字を足す操作を偶数回行ったことが分かります。
また次の表のように、A行とC行は2個の数字のくり返し、そしてB行とD行は5個の数字のくり返しなので、その最小公倍数である2×5=10回目の操作までを調べれば、合計が66になるときが必ず見つかるはずです。
※ 下の表の「①」は1回目の操作後の数字、「②」は2回目の操作後の数字があてはまることを表しています。
上の表を見れば分かるように、A行とC行は必ず2回目の操作のときの合計が使われます。
2回目の操作後はA行が「1・5・8・4」、C行が「3・7・6・2」なので、その合計は1+5+8+4+3+7+6+2=36になります。
つまり、B行とD行の合計が66-36=30になるときを見つければOKなので、ここからは地道にB行とD行の1~5回目の合計をそれぞれ求めてみると、次の図のようになります。
つまり、すべてのマス目の数の和が66になるのは、A行とC行が2回目の操作後の数、そしてB行とD行の数が3回目の操作後の数になるときです。
※ 次の表のように8回目の操作後のとき。
8回目の操作後の図は次のようになるので、B行B列とC行C列の合計は4+6=10になります。
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