次の図のように、半径がそれぞれ3㎝、6㎝、9㎝で、中心角がともに60度の3つのおうぎ形があります。黄色い部分の面積は3つのおうぎ形の面積の和の10分の3です。円周率を3.14として、角アの大きさを求めなさい。
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まずは3つのおうぎ形の面積を求めて、その合計の10分の3倍をすれば黄色いおうぎ形の面積が分かるから・・・みたいなノリでやってると、他の問題を解く時間がなくなって非常にまずいです(笑)
というわけで、今回は「長さの比」と「面積比」をうまく使って、なるべくスマートに解いてみたいと思います。
3つのおうぎ形の半径の比は小:中:大=3㎝:6㎝:9㎝=1:2:3なので、3つのおうぎ形の面積比は、小:中:大=1×1:2×2:3×3=1:4:9になります。
このとき、3つのおうぎ形の面積の合計を比で求めてみると、次の図のように1+4+9=14になります。
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このとき、半径9㎝で中心角60度のおうぎ形と、同じく半径9㎝で中心角ア度のおうぎ形を次の図のように並べてみると・・・
・中心角60度のおうぎ形の面積→比の9
・中心角ア度のおうぎ形の面積→比の14×(10分の3)=4.2
となっています。
上の図の2つのおうぎ形は半径の長さがどちらも9㎝なので、面積は中心角の大きさに比例しています。
※ 中心角が2倍なら面積も2倍、中心角が3倍なら面積も3倍・・・
中心角が60度なら面積は9、中心角がア度なら面積は4.2なので、60度:ア度=9:4.2という比例式に表すことができます。
したがって、求める角アの大きさは60×4.2÷9=28度になります。
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