図1の四角形ABCDは1辺が10㎝の正方形です。それぞれの辺の真ん中の点を、E、F、G、Hとします。次の操作1から操作3まで順番に行います。また、1度折ったところは広げないものとします。このとき、次の各問いに答えなさい。
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(操作1)
図2のように、FCを、FとGを結んだ線に重なるように折ります。
(1)
図2の角Xの大きさは何度ですか。
(操作2)
操作1で折った線と、DC上の交わった点をIとし、IGもFとGを結んだ線に重なるように折ります。
(2)
操作1で折った線と操作2で折った線で作られる角のうち、大きい方の角度は何度ですか。
(操作3)
正方形の他の3つのすみでも、操作1、操作2と同様の折り方をします。
(3)
操作3まで行ったときにできた図形で、紙が重なっていないところの面積は何㎠ですか。
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(1)
次の図アの三角形GFCは、辺FC=辺GC、角GCF=90度の直角二等辺三角形なので、角GFCと角FGCの大きさはどちらも45度です。
また、図イの三角形FJIはもともと三角形FCIの位置にあったので、角IFCは角Xと同じ角度です。いわゆる「線対称」ってやつですね。
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したがって、角Xの大きさは45÷2=22.5度になります。
(2)
次の図ウの青い点線(角FGCを2等分する線)を折り目として紙を折り曲げると、辺IGが辺LGに重なり、図エのような状態になります。
このとき次の図オのように、(操作1)でできた赤い折り目である辺FIと、(操作2)でできた青い折り目である辺KGによって、図のような緑色とオレンジ色の2つの角ができるのですが、ここでは大きい方の角度である角FKGの大きさを求めます。
次の図カの角GFKは角Xのことなので、(1)で求めた22.5度です。
また、角FGKは角FGCを2等分してできた角なので、こちらも45÷2=22.5度です。
以上から、求める角FKGの大きさは180-22.5×2=135度になります。
(3)
2つの操作を終えた後、この正方形の右下(一辺5㎝の正方形)は次の図キのようになっています。
・ピンク色の部分→操作1で紙が重なった部分
・緑色の部分→操作2で紙が重なった部分
・青色の部分→まだ紙が重なっていない部分
この青色の部分の面積は5×5÷2=12.5㎠ですが、次の図クのように、他の3つのすみでも同じように青色の部分が残るはずなので、重なっていない部分の面積の合計は12.5×4=50㎠になります。
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