次の図のように、ア~オまで4つの区間に分けられた全長500㎞の道があります。この道を、太郎君はアからオへ、花子さんはオからアへ向かって車で同時に出発しました。どちらの車も、晴れの区間は毎時60㎞、雨の区間は毎時40㎞で進みます。2人は5時間後に出会いました。また、ア~イの区間の距離は120㎞です。太郎君は、出発してから4時間後にウに到着しました。次の問いに答えなさい。
※ 画像はクリックすると拡大します。
(1) 太郎君と花子さんが出会ったのは、アから何㎞のところですか。
(2) エ~オの区間の距離は何㎞ですか。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
アからイまでの120㎞は晴れているので、太郎君が時速60㎞で進むと120÷60=2時間かかります。
また、アを出発した太郎君がウに到着したとき4時間が経過していたので、太郎君はイからウまでを4-2=2時間で進みました。
イからウまでは雨なので、太郎君はその2時間を時速40㎞で進んだはずです。
したがって、イからウまでは次の図のように40×2=80㎞離れています。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
2人はアとオを同時に出発してから5時間後に出会ったので、太郎君は上の図のウからエへ向けてあと5-4=1時間進めます。
ウからエは晴れているので、その1時間で太郎君は60×1=60㎞進みます。
つまり次の図のように、2人が出会った地点はアから120+80+60=260㎞離れています。
【補足】
上の説明は「2人はウとエの間で出会った」ことを前提として話を進めていますが、多少カンの鋭い子だと「もしかしたらウとエの間がすごく短くて、エとオの間で会ったかもしれないじゃん」と思ったりするわけです。
というわけで、念のためにその可能性も考えてみると、
・太郎君がウまでの200㎞を進んだ時点で4時間経過してたことは確定。
・もし2人がエとオの間で出会ったのなら、花子さんは5時間ずっと雨の中を進んだ。
・その場合、花子さんが進んだ距離は40×5=200㎞。
・次の図のように、その地点はアからだと500-200=300㎞。
・つまり、太郎君は残りの1時間で300-200=100㎞進んだことになる。
・でも太郎君の速さは晴れでも時速60㎞。1時間で100㎞進むとか絶対にムリ。
なので、2人がエとオの間で会うことは絶対にありえません。
(2)
さっきの問題で分かったことをカンタンにまとめると、
・花子さんはずっと雨だと5時間で200㎞しか進めない。
・花子さんが実際に進んだ距離は500-260=240㎞。つまり雨と晴れの区間が混ざってた。
・じゃあ、晴れの区間をどれぐらい増やせばOKなのかな?
となります。
つまり次の図のように、「雨の区間は時速40㎞」と「晴れの区間は時速60㎞」という2つのものが混ざり、その合計距離も合計時間も分かっているので、つるかめ算の公式を利用して、雨の区間(つまりオからエ)を進んだ時間を求めることができます。
上の図のオからエの区間を走った時間を求めるために、まずは「5時間すべて晴れのときの速さである時速60㎞で進んだら」と仮定してつるかめ算をスタートします。
もし5時間ずっと晴れていたら、花子さんは60×5=300㎞進みます。
しかし実際に進んだ距離は240㎞なので、つるかめ算の公式を利用して時速40㎞で進んだ時間を求めると、(300-240)÷(60-40)=3時間となります。
つまり、花子さんはオからエまでを時速40㎞で3時間進んだので、その距離は40×3=120㎞になります。
PR