なみさんは分速180mで家から自転車で学校に向かっていました。信号のところまで来たとき、忘れ物に気づき、先ほどよりもはやい速さで引き返したところ、なみさんが引き返したと同時に家から追いかけ始めたお姉さんと30秒後に出会いました。忘れ物を受け取ってから、そのままの速さで学校に向かい、3分50秒後に学校に着きました。そのため、忘れ物をしないで分速180mで学校に向かったときと同じ時間に着くことができました。
(1)
なみさんが忘れ物に気づいて引き返してからの速さは分速何mですか。
(2)
お姉さんが追いかけ始めた速さは分速200mでした。家から学校までは何mありますか。
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(1)
今日のなみさんは信号の地点で引き返し、次の図のようにA地点で姉と出会ってから学校へ向けてまた進み始めます。
したがって、今日のなみさんはA地点から学校まで3分50秒かけて進みました。
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今日のなみさんは信号からA地点まで引き返すのに30秒かかったので、次の図のようにA地点から信号まで戻るときにも30秒かかるはずです(同じ速さだから)。
したがって、今日のなみさんは信号から学校までを3分50秒-30秒=3分20秒かけて進んだことが分かります。
「いつものなみさん」と「今日のなみさん」の進み方を次の図のように比べてみると、今日のなみさんが信号からA地点まで引き返す30秒間に、いつものなみさんは学校へ向けて分速180mで30秒間進みます。
その後は今日のなみさんがA地点から学校まで進むのにかかる時間と、いつものなみさんが学校までの残りの距離を進むのにかかる時間がどちらも3分50秒だったので、結局は次の図のように学校へ到着する時間が同じになりました。
つまり上の図を見れば分かるように、いつものなみさんは信号から学校までの距離を30秒+3分50秒=4分20秒かけて進みます。
いつものなみさんと今日のなみさんが信号から学校まで進むのにかかる時間の比は、いつも:今日=4分20秒:3分20秒=260秒:200秒=13:10になります。
また、時間の比の逆比は速さの比になるので、いつものなみさんと今日のなみさんの速さの比は10:13です。
このとき、速さの比の10がなみさんのいつもの速さである分速180mにあたるので、比の1は180÷10=分速18mになります。
今日のなみさんの速さは比の13なので、答えは18×13=分速234mです。
(2)
次の図のように、家から信号までは「分速200mの姉」と「分速234mのなみさん」が向かい合わせで30秒=0.5分かけて進んだので、その距離は(200+234)×0.5=217mです。
また、信号から学校までは分速180mのなみさんが4分20秒=3分の13分かけて進むので、その距離は180×3分の13=780mです。
したがって、家から学校までの距離は217+780=997mになります。
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