ある会で集めた会費の残金36400円を、会員に返すことになりました。36400円を全部100円玉に両替して全員に同じ金額を分けると、2800円余りました。次に、その余りの2800円を全部10円玉に両替して全員に同じ金額を分けると、400円余りました。このとき、この会の会員の人数を求めなさい。
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36400円を全部100円玉に両替すると、100円玉が36400÷100=364枚になります。
また、余った2800円は100円玉だと2800÷100=28枚分なので、会員に返した100円玉の枚数は364-28=336枚であることが分かります。
次は余った2800円を全部10円玉に両替すると、10円玉が2800÷10=280枚できます。
また、最後に余った400円は10円玉だと400÷10=40枚分なので、会員に返した10円玉の枚数は280-40=240枚です。
つまり、会員の人数は返却した100円玉の枚数である336枚と10円玉の枚数である240枚のどちらも割り切れる数(いわゆる公約数)なので、まずは次の図のような連除法を使って2つの数の最大公約数を求めてみます。
※ 画像はクリックすると拡大します。
上の図から、336と240の最大公約数は2×2×2×2×3=48になります。
ただし、これはあくまでも「最大」公約数であって、48の約数である「1・2・3・4・6・8・12・16・24」などの数でも336と240を割り切れます。
そこで、会員に返金するときに余った枚数に注目してみると、100円玉の余りは28枚、10円玉の余りは40枚でした。
つまり、会員の人数は28人や40人よりも多いことが分かる(もしそれ以下の人数なら、余った100円玉や10円玉をさらに1枚ずつ返せるはず)ので、48の約数である「1・2・3・4・6・8・12・16・24」はどれも会員の人数としてはおかしな数になります。
以上から、会員の人数は最大公約数である48人になります。
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