1000mはなれたA地点とB地点の間を普通列車と快速列車が運行します。普通列車と快速列車の速度の比は3:7、長さの比は2:3です。
今、A地点から普通列車の先頭が、B地点から快速列車の先頭が同時に出発します。どちらの列車もA、B地点に列車の最後尾が着いた瞬間に逆方向に折り返し、運行し続けます。このとき次の問いに答えなさい。
(1)
2つの列車が初めて出会うのはA地点から何mのところか求めなさい。
(2)
2つの列車が初めて出会ったところからA地点に20m近いところですれ違い終わりました。このとき普通列車の長さは何mであるか求めなさい。
(3)
(2)のとき、普通列車が出発してからAB間を12往復する間に快速列車は何往復するか求めなさい。
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(1)
速さの比は同じ時間に進む距離の比と等しいので、普通列車と快速列車が出会うまでに進む距離の比は次の図のように3:7になっています。
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つまり、AB間の1000mを3:7に比例配分すれば普通列車と快速列車が出会うまでに進んだ距離をそれぞれ求めることができるので、2つの列車が初めて出会ったのは、A地点から1000×(10分の3)=300mです。
(2)
普通列車(長さ2)と快速列車(長さ3)の先頭が出会ってからすれ違い終わるまでの様子を図に表すと次のようになります。
上の図で普通列車が進んだ距離は、普通列車の長さである②よりも20m少ないので「②-20m」と表すことができます。
一方、快速列車は③よりも20m多く進んだので「③+20m」と表せます。
2つの列車が同じ時間(すれ違っているとき)に進む距離の比は普通:快速=3:7なので、「②-20m」と「③+20m」の比が3:7であることが分かります。
比は外項と内項の積が等しいので、「②-20m」の7倍と「③+20m」の3倍をそれぞれ求めてみると、
・「②-20m」の7倍→(②-20m)×7=⑭-140m
・「③+20m」の3倍→(③+20m)×3=⑨+60m
となるので、「⑭-140m」と「⑨+60m」は次の図のように長さが等しくなります。
上の図の⑭-⑨=⑤が60+140=200mにあたるので、比の①は200÷⑤=40mだと分かります。
普通列車の長さは比の②にあたるので、答えは40×②=80mになります。
※ 快速列車の長さは比の③なので、40×③=120mです。
(3)
次の図のように、普通列車はAB間を行きと帰りに1000+80=1080mずつ進むので、AB間を12往復したときに進んだ距離は1080×2×12=25920mになります。
また、普通列車の速さは3なので、その距離を進むのにかかる時間は25920÷3=8640と表せます。
快速列車の速さは7なので、8640の時間で進む距離は7×8640=60480mと表せます。
次の図のように、快速列車はBA間を行きと帰りに1000+120=1120mずつ進むので、BA間を1往復したときに進む距離は1120×2=2240mになります。
以上から、普通列車がAB間を12往復する8640の時間で、快速列車はBA間を60480÷2240=27往復します。
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