家からA地、B地をこの順に通って学校まで行きます。家からA地まで歩き、A地からB地までバスに乗り、B地から学校まで歩くと家から学校まで52分かかります。家からA地まで自転車に乗り、A地からB地までバスに乗り、B地から学校まで歩くと家から学校まで28分かかります。家から自転車でA地まで行くのに6分かかります。
(1)
自転車の速さと歩く速さの比を求めなさい。
(2)
家からA地、B地を通って学校まで歩くと1時間48分かかります。バスの速さと歩く速さの比は9:1です。
①
A地からバスでB地まで行くのに何分かかりますか。答えだけでなく、途中の考え方を示す式や図などもかきなさい。
②
家からA地までの道のりとA地からB地までの道のりとB地から学校までの道のりの比を求めなさい。
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(1)
家から学校までを「徒歩→バス→徒歩」の順で進むと52分、「自転車→バス→徒歩」の順で進むと28分かかります。
その2つの進み方を次のような線分図に表してみると、どちらの進み方でも「AからBまで」と「Bから学校まで」は同じ進み方をしています。
したがって、52-28=24分の時間差は、家からA地までを徒歩で進むか自転車で進むかの違いによって生じていることが分かります。
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次の線分図のように、家からA地までは自転車だと6分かかります。
また、徒歩だとそれよりも24分多くかかるので、家からA地まで歩くと6+24=30分かかります。
つまり、家からA地まで進むのにかかる時間の比は、自転車:徒歩=6分:30分=1:5です。
速さの比は時間の比の逆比なので、自転車と歩く速さの比は5:1になります。
(2)の①
家から学校までを「徒歩→徒歩→徒歩」の順で進むと1時間48分=108分、「徒歩→バス→徒歩」の順で進むと52分かかります。
その2つの進み方を次のような線分図に表してみると、どちらの進み方でも「家からAまで」と「Bから学校まで」は同じ進み方をしています。
したがって、108-52=56分の時間差は、A地からB地までを徒歩で進むかバスで進むかの違いによって生じていることが分かります。
また、バスと徒歩の速さの比は9:1なので、同じ距離を進むのにかかる時間の比は、バス:徒歩=1:9です(速さの逆比は時間の比)。
したがって、バスがA地からB地へ進むのにかかる時間を比の①とおくと、歩いてA地からB地へ進むのにかかる時間は比の⑨と表せるので、2つの進み方の違いによって生じた時間差である56分は比の⑨-①=⑧にあたることが分かります。
求めたいのはA地からB地までバスで進んだときにかかる時間(つまり比の①)なので、答えは56÷⑧=7分です。
※ 歩いてA地からB地へ進むのにかかる時間は比の⑨なので、7×⑨=63分です。
(2)の②
これまでに分かったことをもとにして、家から学校まで「徒歩→徒歩→徒歩」の順で進む場合を次の線分図のように表してみると、
・家からA地までは徒歩で30分かかる
・A地からB地までは徒歩で63分かかる
・家から学校までは徒歩で108分かかる
ので、B地から学校までは徒歩で108-(30+63)=15分かかります。
したがって、上の図の「家からA地まで」と「A地からB地まで」と「B地から学校まで」の距離の比は、30分:63分:15分=10:21:5になります。
※ 同じ速さで進むとき、距離が2倍ならかかる時間も2倍、距離が3倍になればかかる時間も3倍。つまり、「それぞれの区間を進むのにかかった時間の比」を求めれば「それぞれの区間の距離の比」が分かる。
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