一定の速さでまっすぐ水平に移動する動く歩道があります。Aさんが動く歩道に乗った瞬間を0秒とします。Aさんは動く歩道に乗り、しばらくしてから時速2.4㎞で歩き始めました。Aさんが動く歩道に乗ってから3秒後に、Bさんは動く歩道に乗ると同時に、その上を時速3.6㎞で歩き始めました。グラフは、Aさんが動く歩道に乗ってからの時間(秒)と2人の間の距離(m)の関係を5秒間だけ表したものです。
BさんはAさんに追いついて2秒後に動く歩道の上に立ち止まり、しばらくしてから元の速さで歩き始め、元の速さで歩き始めてから6秒後に再びAさんに追いつきました。次の問いに答えなさい。
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(1) BさんがAさんに最初に追いつくのは何秒後ですか。
(2) 動く歩道の速さは時速何㎞ですか。
(3) Bさんが動く歩道の上に立ち止まっていたのは何秒間ですか。
(4) 20秒後までのグラフを完成させなさい。
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(1)
まずはAさんとBさんの動く速さを秒速□mの形に直しておくと、それぞれ次のようになります。
・Aさん→2.4÷3.6=秒速3分の2m
・Bさん→3.6÷3.6=秒速1m
Aさんは最初に動く歩道の上で止まっているので、グラフの最初のかたむき(青い線)は動く歩道の速さを表しています。
その後に続く赤い線は緑の線よりもかたむきが急なので、
・赤い線のときはBさんだけが歩いている→1秒間に1mずつ差が縮まる
・緑の線のときはAさんも歩きだした→1秒間に3分の1mずつ差が縮まる
という2つのことが読み取れます。
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スタートから5秒後、2人の距離の差は3分の2mになっています。
この差は1秒間に3分の1mずつ縮まるので、BさんがAさんに追いつくまでにあと2÷1=2秒かかります。
以上から、BさんがAさんに追いつくのは5+2=7秒後になります。
※ 下のグラフの緑色の線をさらに延長して答えを求めてもOKです。
(2)
動く歩道の速さはさっきのグラフの青い線で求められます。
青い線は3秒間で2m進んでいるので、動く歩道の速さは2÷3=秒速3分の2mになります。
秒速□mを3.6倍すれば時速△㎞になるので、答えは3分の2×3.6=時速2.4㎞になります。
(3)
スタートから7秒後、Aさんに追いついたBさんは、そこからの2秒間でAさんよりも3分の1×2=3分の2mリードします(下のグラフの青い線)。
しかしその時点でBさんはストップするので、秒速3分の2mで動き続けているAさんはその差を1秒で追いつきます(下のグラフの赤い線)。
この後もAさんは秒速3分の2mで歩き続けるのでBさんに対してリードを広げていくのですが、再びBさんが動き始めたため、その差は6秒で追いつかれます。
2人が動いているときは1秒間で3分の1mずつ差が縮まるので、最後にBさんがAさんに追いついたときよりも6秒前には、AさんはBさんよりも3分の1×6=2m先を進んでいたことになります。
また、Bさんが止まっている間にAさんが2mのリードを作るためには、2÷3分の2=3秒間かかることも分かります。
ここまでの流れを、Bさんがストップした9秒後からグラフに表してみると次のようになります。
上のグラフから、Bさんが止まっていたのは、9秒後から13秒後までの4秒間になります。
(4)
すでにスタートから19秒後までのグラフは完成しているので、あとは最後の1秒間の動きだけ確かめればOKです。
最後の1秒間は2人とも動いているので、BさんがAさんに対して3分の1mのリードを作ります。
したがって、スタートから20秒後までのグラフは次のようになります。
※ グラフの青い線はAさんがリードしているとき、赤い線はBさんがリードしているときを表しています。
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