図は、兄と弟が正午に自宅を出発して、12㎞はなれた駅に着くまでの道のりと時間の関係を表したグラフです。兄は、途中で速さを2倍にして駅に向かいました。弟は、自宅から5㎞の地点で速さを2倍にして家にもどり、休けい後、自宅にもどった速さの1.25倍の速さで出発しました。その後、駅まで残り2㎞の地点で30分間休けいし、再び駅に向かったところ、兄と同時に駅に着きました。次の問いに答えなさい。
※ 画像はクリックすると拡大します。
(1) 兄と弟が駅に着いた時刻は午後何時何分ですか。
(2) 兄と弟が最初に出会った時刻は午後何時何分ですか。
(3) 弟が自宅で休けいした時間は何分間ですか。
(4) 兄と弟が2回目に出会ってから3回目に出会うまでの時間は何分間ですか。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
2人は同時に出発して同時に着いたので、速さが1度しか変わらなかった兄の進み方を利用してかかった時間を求めればOKです。
次のグラフのように、兄は最初の4.5㎞=4500mを90分かけて進んだので、そのときの速さは4500÷90=分速50mになります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
兄の後半の速さは50×2=分速100m、残りの距離は12000-4500=7500mなので、兄が残りの距離を進むのにかかる時間は7500÷100=75分です。
つまり、兄は家から駅まで90+75=165分=2時間45分かかったので、この兄弟が駅に着いた時刻は午後2時45分になります。
(2)
2人が最初に出会うのは、下のグラフの赤い印がつけられた時間です。
弟は最初の5㎞=5000mを50分かけて進んだので、そのときの速さは5000÷50=分速100mです。
その後は速さを2倍にしたので、50分後からは100×2=分速200mで進みます。
また、兄はスタートから50分間で50×50=2500m進むので、50分後の2人は5000-2500=2500m離れています。
2人は5000m離れた地点から向かい合わせで進むので、出会うまでにかかる時間は2500÷(50+200)=10分になります。
つまり、2人は自宅を出発してから50+10=60分=1時間後に初めて出会うので、そのときの時刻は午後1時になります。
(3)
弟が自宅で休けいしていたのは、下のグラフの赤い部分の時間です。
分速200mで進む弟が家までの5000mを戻るのにかかる時間は、5000÷200=25分です。
それが上のグラフの青い△分にあたるので、弟は90-50=40分間のうち、40-25=15分間休けいしていたことになります。
(4)
2人が2回目に出会うのは下のグラフのオレンジ色の印のとき、そして3回目に出会うのは赤色の印のときです。
まずは旅人算の公式を利用して、下のグラフの「□分」と「△m」にあてはまる数を求めてみます。
2人が自宅を出発してから90分後、兄は弟よりも4500m先を分速100mで進んでいます。
ここからは弟の速さが200×1.25=分速250mになるので、その距離の差を追いつくまでにかかる時間は4500÷(250-100)=30分になります。
また、その間に弟は自宅から250×30=7500m進んだので、3回目に出会う地点までの残りの距離は10000-7500=2500mになります。
これまでに分かったことを下のようにグラフに書き込んでみると、2人が2回目から3回目に出会うまでにかかる時間は、兄が2500m進むのにかかる時間と等しいことが分かります。
※ 求めたいのは下のグラフの「?分」にあてはまる時間です。
以上から、2人が2回目に出会ってから3回目に出会うまでにかかる時間は、2500÷100=25分間になります。
PR