2地点A、Bがあります。太郎さんと花子さんはAを同時に出発し、Bに向かってそれぞれ一定の速さで走り、AB間を何度も往復します。太郎さんは花子さんより速く走ります。グラフは太郎さんと花子さんのへだたり(距離)と時間のようすを表したものです。このとき、次の各問いに答えなさい。
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(1)
グラフの①と②の時間を求めなさい。
(2)
太郎さんが花子さんを初めて追い越すのは、出発してから何分何秒後ですか。
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(1)
まずは次のグラフ1にあるア~カのときの2人の動きを確認してみると、
・ア→太郎さんが初めてBに到着してAへ折り返し
・イ→BからAへ向かう太郎さんとAからBへ向かう花子さんがすれ違い
・ウ→花子さんが初めてBに到着してAへ折り返し(太郎さんはAへ向かう途中)
・エ→太郎さんがAに到着してBへ折り返し(花子さんはAへ向かう途中)
・オ→AからBへ向かう太郎さんとBからAへ向かう花子さんがすれ違い
・カ→太郎さんが再びBに到着してAへ折り返し(花子さんはBへ向かう途中)
となっています。
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ただ、上のようなグラフだと1本の線しかなくて読み取るのが大変なので、2人がAB間を往復する様子を下のグラフ2のように書きかえてみます。
このグラフ2を見れば分かるように、太郎君はAB間を42秒間で1往復しています。
グラフ2の①は太郎君がAB間を片道分だけ進むのにかかる時間を表しているので、①には42÷2=21秒があてはまります。
また、この2人が2回目に出会ったのは太郎さんが折り返してから48-42=6秒後なので、1回目に出会うのは次のグラフのように太郎さんが折り返してから6÷2=3秒後になります。
このグラフのアは21秒後なので、2人が1回目に出会ったのはスタートしてから21+3=24秒後になります。
2人が1回目に出会うまでの様子を線分図に表してみると次のようになります。
太郎さんはAB間を21秒で進み、折り返して3秒後に花子さんと出会ったので、太郎さんはA地点から出会った地点までを21-3=18秒で進むことが分かります。
つまり、A地点から出会った地点までの距離とB地点から出会った地点までの距離の比は18:3=6:1になります。
花子さんは上の図の6の距離を24秒かけて進んだので、B地点までの残り1の距離を進むのに24÷6=4秒かかります。
グラフの②には花子さんがAB間を進むのにかかった時間があてはまるので、答えは24+4=28秒になります。
(2)
さっきの問題で、AB間を太郎さんは21秒、花子さんは28秒かけて進むことが分かったので、2人が同じ距離を進むのにかかる時間の比は太郎:花子=21:28=3:4になります。
また、時間の逆比は速さの比なので、2人の速さの比は太郎:花子=4:3になることも分かります。
太郎さんが花子さんを初めて追いぬくためには、次の図のように太郎さんが花子さんよりも1往復分だけ多く進めばOKです。
太郎さんが花子さんを追いぬくまでに進んだ距離の比は太郎:花子=④:③なので、その差の①がAB間の1往復分にあたります。
①がAB間1往復分なら④はAB間4往復分にあたるので、太郎さんがAB間の4往復分の距離を進んだときに初めて花子さんを追いぬきます。
太郎君はAB間の1往復に42秒かかるので、4往復するのにかかる時間は42×4=168秒=2分48秒になります。
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