春子と夏子がゲームをしています。1回ごとに、勝った人の持ち点には10点を加え、負けた人の持ち点からは4点を引きます。
(1)
2人とも最初の持ち点が190点でゲームを始め、18回ゲームをしたとき、春子が300点になりました。春子は何勝何敗ですか。
(2)
2人とも最初の持ち点が310点でゲームを始めました。夏子が600点になったとき、夏子の勝った回数は、負けた回数よりも8回多くなりました。夏子は何勝何敗ですか。
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(1)
もし18回のゲームすべてに勝つと得点が10×18=180点増えるはずですが、そこから1回負けるごとに、
・勝つともらえるはずだった10点がもらえなくなる。
・負けるとペナルティとして4点引かれる。
ので、次の図のように10+4=14点ずつ減っていきます。
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18回のゲームを終えたとき、春子さんの得点は300-190=110点増えました。
つまり、春子さんの得点の増え方は、18回全勝のときに比べて180-110=70点少ないので、70÷14=5回負けたことが分かります。
春子さんが勝った回数は18-5=13回なので、答えは13勝5敗になります。
【補足】
たとえば「1個80円のトマトと1個50円のピーマンを合わせて20個買ったら・・・」のような普通のつるかめ算の場合、トマトとピーマンを1個交換するたびに、合計金額は80-50=30円ずつ変わっていきます。
しかしこの問題の場合、勝ちと負けを1回交換するたびに、合計得点は10-4=6点ではなく、10+4=14点ずつ変わっていきます。
足すのか引くのかの違いはあるものの、「1回交換すると合計がいくつずつ変わっていくのか」を手掛かりにすることは同じなので、この問題もつるかめ算の仲間と言えます。
(2)
夏子さんの得点が600-310=290点増えるまでの勝った回数と負けた回数を線分図に表すと次のようになります。
勝った回数は負けた回数より8回多いので、その分で10×8=80点増え、残りの290-80=210点は、勝ち負けが同じ回数ずつの部分で増えました。
このゲームは勝つと10点もらえ、負けると4点引かれるので、1勝1敗をくり返すと、次の図のように得点は10-4=6点ずつ増えていきます。
つまり、夏子さんは1勝1敗ペースでゲームを続けて6点ずつ稼いでいったら210点増えたので、1勝1敗を210÷6=35セットくり返したことが分かります。
以上から、夏子さんは210点増やすために35勝35敗して、残りの80点を稼ぐために8回勝ったことが分かったので、600点になるまでの成績は43勝35敗になります。
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