いつも一定の量の水がわき出る井戸があります。この井戸の水を同じ性能のポンプでくみ出します。5台のポンプで20分間くみ出すと井戸の水は最初にあった量のちょうど半分になり、続いて3台のポンプだけで40分間くみ出すと井戸は空になります。はじめから6台のポンプでくみ出すと何分で井戸は空になりますか。
【補足】
これは入試問題ではなく、掲示板「インターエデュ」で取り上げられていたものです。
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
まずはポンプ1台が1分間にくみ出す水の量を①とおき、 20分間と40分間でくみ出した水の量の割合をそれぞれ求めてみます。
5台のポンプで20分間くみ出したときの水の量は①×5台×20分=100と表せます。
その量は「最初から井戸にたまっていた水の半分」と「20分間にわき出た水の量」なので、 「井戸の半分」+「わき出た20分」=100となります。・・・式1
3台のポンプで40分間くみ出したときの水の量は①×3×40=120と表せます。
その量は「最初から井戸にたまっていた水の残り半分」と「40分間にわき出た水の量」なので、 「井戸の半分」+「わき出た40分」=120と表せます。・・・式2
この2つの式を、次の図のように消去算っぽく計算してみると、120-100=20が、40-20=20分間でわき出た水の量にあたることが分かります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
20分間でわき出た水の量が⑳なら、1分間にわき出る水の量は⑳÷20=①となります。
※ ポンプ1台が1分間にくみ出す水の量と1分間にわき出る水の量が同じ。
ここで再び式1に戻ってみると、次の図の「わき出た20分」の量は20なので、「井戸の半分」は100-20=80、そして最初から井戸にたまっていた水の量は80×2=160と表せます。
ここからは「役割分担」の発想を利用します。
6台のポンプが1分間でくみ出す水の量は、①×6=⑥と表せます。
次の図のように、その能力のうちの①は1分間に①ずつわき出る水をくみ出すために使い、残りの⑥-①=⑤は最初から井戸にたまっていた160をくみ出すために利用します。
すると、わき出る水はいつでも回収できているので、あとは最初から井戸にたまっていた160の水をすべてくみ出した瞬間に井戸は空になります。
以上から、ポンプ6台で井戸を空にするためにかかる時間は160÷⑤=32分間になります。
PR