公園に大きなデジタル時計があります。この時計は0:00から23:59の24時間表示です。15時3分は次の図1のように、6時30分は図2のように表示されます。
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この時計のひとつひとつの数字は、図3の7本のライトに電気がついて表示され、このライト1本を1分間つけるのに必要な電気代は1円です。0から9までの数字の表示方法と1分間の電気代は下の表1の通りです。時と分の間にある2つの点「:」の電気代は考えません。
0:00からの5分間は、0:00が表示されはじめてから0:04の表示が終わるまでとして、次の( )をうめなさい。
(1) 6:30からの10分間にかかる電気代は( )円です。
(2) ( : )からの10分間にかかる電気代が一番高くなります。
(3) 11:( )からの5分間にかかる電気代は60円です。
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(1)
6時30分から10分間のデジタル時計は、次の図のように「6時」の「6」と「3□分」の「3」はどちらも10分間そのまま表示され、分の一の位は「0」から「9」が1分ごとに入れ替わります。
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上の図の「6」が10分間表示されたときの電気代は6×10=60円、「3」が10分間表示されたときの電気代は5×10=50円になります。
また、分の一の位に「0」から「9」が1分ずつ表示されたときの電気代は、6+2+5+5+4+5+6+4+7+5=49円です。
以上から、6時30分から10分間の電気代の合計は、60+50+49=159円になります。
(2)
デジタル時計の「○△時」の部分には「0」から「23」までのどれかがあてはまるのですが・・・
・「○」が1の場合→△に「8」をあてはめて「18時」にしたとき、1分間の電気代は2+7=9円
・「○」が2の場合→△に「0」をあてはめて「20時」にしたとき、1分間の電気代は5+6=11円
となるため、下の図の「:」の左側には「20」があてはまります。
上の図の「分」にあてはまる2つの数のうち、十の位には「0」から「5」までのうちのどれかが表示されるのですが、その中でいちばん電気代が高くなる数字は「0」なので、十の位は「0」で決定です。
最後に「分」の一の位について考えてみると、十の位にある「0」をなるべく長く表示させるためには、一の位に「0」をあてはめればOKなので、一の位も「0」で決定です。
※ 00分から09分が終わるまで、十の位には「0」が表示され続ける。
以上から、10分間の電気代がいちばん高くなるのは「20:00」からの10分間になります。
(3)
簡単に言うと、電気代がちょうど60円になる5分間を意地と気合と根性で見つければそれでおしまいです(笑)
でも、それだと運任せのがむしゃらな作業になってしまうので、少しぐらいはスマートに答えを求めてみたいと思います。
この問題は「○△時」の部分に「11時」があてはまることは確定しているので、その部分の電気代は5分間で(2+2)×5=20円になります。
電気代の合計は60円なので、「○△分」の部分の5分間の電気代は60-20=40円になます。
このとき、下の図の青色と緑色の部分にあてはまる数の特徴を確認してみると・・・
・青色の部分→「分」の十の位なので、「0」から「5」までのどれかがあてはまる。
・緑色の部分→「分」の一の位なので、5分間で連続した5つの数が入れ替わる。
のようになっています。
また、緑色の部分の5分間の電気代が最も安くなるように連続する5つの整数を選んでみると、それは「1」から「5」を使った場合の2+5+5+4+5=21円であることが分かります。
つまり、青色の部分の電気代は5分間で40-21=19円を超えたらアウトなのですが、「0」から「5」の中でその条件にあてはまるのは、1分間の電気代が2円である「1」のときしかありません。
というわけで、「分」の十の位には「1」があてはまります、と言いたいところなのですが、実際には次の図のように、
① 5分間がすべて「1○分」の場合
② 最初の数分間は「0△分」で、その続きが「1○分」の場合
③ 最初の数分間は「1○分」で、その続きが「2△分」の場合
という3つの可能性が考えられます。
【補足】
上の図で「22」までしか考えないのは、十の位で「2」を4個も使った時点で電気代が5×4=20円になり、「十の位の電気代は5分間で19円以下」の条件を満たさなくなるからです。
また、十の位に「0」を3個使っただけで電気代が6×3=18円となってしまうので、「07」よりも前の部分を範囲として考える必要はないことが分かります。
【可能性① 5分間がすべて「1○分」の場合】
5分間がすべて「1○分」の場合、とりあえず十の位で「1」を5分間使うので、その分の電気代が2×5=10円になります。
十の位と一の位の電気代の合計は40円なので、残りの40-10=30円は一の位の電気代になります。
このとき、連続する5つの数を一の位に使ってちょうど30円になる場合があるかどうかを次の表で確かめてみると、残念ながらそれにあてはまるケースが見当たりません。
【可能性② 5分間の前半は「0△分」の場合】
5分間の前半が「0△分」の場合、下の範囲②の中から、連続する5個の整数を使うことになります。
とりあえず下の図の中央辺りにある「09」「10」「11」の1分間の電気代をそれぞれ求めてみると・・・
・「09」→「0」は6円、「9」は5円なので、6+5=11円
・「10」→「1」は2円、「0」は6円なので、2+6=8円
・「11」→「1」は2円なので、2+2=4円
となり、この3つの数の電気代は11+8+4=23円となることが分かります。
このとき、残りあと2つの数の電気代は40-23=17円になるので、その組み合わせがあるかどうかを調べてみると・・・
・「07」と「08」の場合→電気代の合計は6+4+6+7=23円
・「08」と「12」の場合→電気代の合計は6+7+2+5=20円
・「12」と「13」の場合→電気代の合計は2+5+2+5=14円
となることから、残念ながら可能性②も正しくないことが分かります。
【可能性③ 5分間の前半は「1△分」の場合】
5分間の前半が「1△分」の場合、下の範囲③の中から、連続する5個の整数を使うことになります。
さっきと同じように下の図の中央辺りにある「18」「19」「20」の1分間の電気代をそれぞれ求めてみると・・・
・「18」→「1」は2円、「8」は7円なので、2+7=9円
・「19」→「1」は2円、「9」は5円なので、2+5=7円
・「20」→「2」は5円、「0」は6円なので、5+6=11円
となり、この3つの数の電気代は9+7+11=27円となることが分かります。
このとき、残りあと2つの数の電気代は40-27=13円になるので、その組み合わせがあるかどうかを調べてみると・・・
・「16」と「17」の場合→電気代の合計は2+6+2+4=14円
・「17」と「21」の場合→電気代の合計は2+4+5+2=13円→あったぞー!
・「21」と「22」の場合→電気代の合計は5+2+5+5=17円
となることから、「17分」から「21分」までの5分間なら、問題文の条件にピッタリあてはまることが分かります。
以上から、答えは「17」になります。
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