水がいくらかたまっているタンクがあります。タンクの下には3本の排水管A・B・Cがついていて、排水が始まると毎分一定の割合でタンクには水が加えられることになっています。排水管Aは毎分5リットルの割合で、排水管Bは毎分6リットルの割合でタンクから排水することが分かっており、このタンクを空にするのに、排水管Aだけを使うと15分、排水管Bだけを使うと10分かかります。このとき次の問いに答えなさい。
(1)
タンクには毎分何リットルの割合で水が加えられますか。
(2)
タンクの水を空にするのに、排水管Cだけを使ったときにかかる時間は、排水管AとBを同時に使ったときにかかる時間よりも25秒短くなります。このとき、排水管Cは毎分何リットルの割合でタンクの水を排水しますか。
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(1)
排水管Aを15分間使ったときに排出される水の量は5×15=75リットルなので、「タンクに最初からたまっていた水」と「新たに15分間でタンクへ追加された水」の合計は75リットルです。
また、排水管Bを10分間使ったときに排出される水の量は6×10=60リットルなので、「タンクに最初からたまっていた水」と「新たに10分間でタンクへ追加された水」の合計が60リットルになります。
この2つの管から排出された水の量を次のような図に表して比べてみると、どちらも「タンクに最初からたまっていた水」の量は同じなので、排出された水の量の差である75-60=15リットルは、タンクへ新たに15-10=5分間で追加された水にあたることが分かります。
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したがって、タンクへ1分間に追加される水の量は15÷5=3リットルになります。
(2)
さっきの問題で、タンクへ追加される水の量は毎分3リットルであることが分かったので、次は「タンクに最初からたまっていた水の量」を求めてみます。
次の図のように、排水管Bから10分間で排出した60リットルの水は、
・最初からタンクにたまっていた水
・新たに10分間で追加された水
の2種類に分けることができます。
上の図の10分間で追加された水の量は3×10=30リットルなので、最初からタンクにたまっていた水の量は60-30=30リットルだと分かります。
また、排水管AとBを同時に使うと、1分間で合わせて5+6=11リットルの水が排出できます。
その毎分11リットルの排出能力を、次の図のように
・毎分3リットルずつ追加される水を排出する係
・最初からたまっていた30リットルを排出する係
に分けると、最初からたまっていた30リットルが全部排出された瞬間に、タンクは空になります。
上の図の「最初からあった30リットル」は1分間に11-3=8リットルずつ排出できるので、タンクが空になるまでにかかる時間は30÷8=3.75分=3分45秒です。
排出管Cだけを使うとそれよりも25秒早くタンクを空にできるので、そのときにかかる時間は3分45秒-25秒=3分20秒=3分の10分間です。
排出管Cがその時間でタンクから排出する水の量は、
・最初からタンクにたまっていた30リットルの水
・毎分3リットルずつ3分の10分間に追加された水→3×3分の10=10リットル
の合わせて30+10=40リットルの水なので、排出管Cが1分間に排出する水の量は、40÷3分の10=12リットルになります。
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