西山動物園では、開門時に長い行列ができていて、さらに、一定の割合で入園希望者が行列に加わっていきます。開門と同時に、券売機を5台使うと20分で行列がなくなり、開門と同時に、券売機を6台使うと15分で行列がなくなります。また、もし開門のときの行列の人数が50人少なかったとすると、開門と同時に、券売機を7台使えば10分で行列がなくなります。
(1) 開門のとき、行列の人数は何人でしたか。
(2) 開門と同時に、券売機を10台使うと何分で行列はなくなりますか。
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(1)
券売機1台が1分間に対応できる人数を「1」とおくと、
・券売機5台を20分間使ったとき→1×5×20=100
・券売機6台を15分間使ったとき→1×6×15=90
となるので、「最初に並んでいた人数」と「20分間で並んだ人数」の合計は100、そして「最初に並んでいた人数」と「15分間で並んだ人数」の合計は90と表せます(次の図参照)。
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上の図の「最初に並んでいた人数」はどちらも同じなので、開園後の20-15=5分間で並んだ人数の割合は100-90=10、そして1分間に並ぶ人数の割合は10÷5=2となります。
1分間に並ぶ人数の割合が2なので、次の図の「20分間で並んだ人数」は2×20=40、そして「最初に並んでいた人数」は100-40=60となります。
また、券売機7台を10分間使ったときは7×10=70なので、次の図のように「最初に並んでいた人数」から50人を引き、それに「10分間で並んだ人数」をたすと70になります。
上の図の「最初に並んでいた人数」の割合は60、「10分間で並んだ人数」の割合は2×10=20なので、「50人」の割合は60+20-70=10となることが分かります。
比の10が50人なら、比の1は50÷10=5人なので、最初に並んでいた人数は5×60=300人になります。
※ 「1分間に並ぶ人数」の割合は2なので、行列は1分間に5×2=10人ずつ増えることも分かります。
(2)
この券売機は1台で1分間に5人ずつ対応できるので、10台使うと1分間に5×10=50人ずつ入場させることができます。
開園前から並んでいたのは300人、そして行列は1分間に10人ずつ増えるので、次の図のように50人分の対応能力を、
・10人分→1分間に10人ずつ増える行列に対応させる
・残りの40人分→開園前から並んでいた300人に対応させる
という形で役割分担すれば、開園前から並んでいた300人が全員入場した瞬間に、すべての行列がなくなります。
以上から、行列がなくなるのは300÷40=7.5分後になります。
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