あきこさんのクラスは滝を見学に行きました。A地点から滝までは道幅がせまいので、3つのグループに分かれて歩くことにしました。グループは①、②、③で、この順に出発しました。
A地点から滝までは430mあります。どのグループも滝で5分間の休憩をとり、A地点から滝までの道のりを、行きは時速2.4㎞、帰りは時速3㎞の速さで往復しました。グループどうしの間は10分間あけて出発しました。ただし、グループの列の長さは考えないものとします。次の問いに答えなさい。
下のグラフは、「グループ①がA地点を出発してからの時間」と「それぞれのグループのA地点からの距離」の関係を表したものです。
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(1) グループ③がA地点に戻ってきたのは、グループ①がA地点を出発してから何分何秒後でしたか。
(2) グラフのアにあてはまる数を求めなさい。
(3) グラフのイにあてはまる数を求めなさい。
(4) グループ③がグループ②とすれちがったのは、A地点から何m進んだところでしたか。
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(1)
まずは行きと帰りの速さをそれぞれ分速□mの形に直しておくと、
・行き→2.4×1000÷60=分速40m
・帰り→3×1000÷60=分速50m
となります。
次の図のように、3つのグループは、A地点から滝まで進むのに430÷40=10.75分、そして滝からA地点まで戻るのに430÷50=8.6分かかるので、途中の休憩時間である5分も含めると、往復にかかる時間は10.75+5+8.6=24.35分になります。
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次の図のように、グループ③はグループ①がA地点をスタートしてから20分後に出発し、それから24.35分後にA地点へ帰ってきます。
したがって、グループ③がA地点へ帰ってくるのは、グループ①がA地点を出発してから20+24.35=44.35分=44分21秒後になります。
(2)
次のグラフのアは、滝に到着したグループ①がそこで5分間休憩し、帰りのときの速さで20-(10.75+5)=4.25分引き返したときを表しています。
帰りのときの速さは分速50mなので、グループ①は4.25分間で50×4.25=212.5m進みます。
ただし、それは滝からアまでの距離なので、グラフのア(A地点からアまでの距離)にあてはまる数は、430-212.5=217.5になります。
(3)
次のグラフのイには、滝へ向かっているグループ③が、滝から戻る途中のグループ①と出会うまでに進んだ距離があてはまります。
グループ③がA地点を出発したのは、グループ①がA地点を出発してから20分後なので、その時点でこの2つのグループの間は217.5m離れています。
次の図のように、グループ③は滝へ向かって分速40mで、グループ①はA地点へ向かって分速50mで進んでいるので、この2つのグループが出会うまでに進む距離の比は、グループ③:グループ①=分速40m:分速50m=4:5になります。
※ 速さの比=同じ時間に進む距離の比
上の図でグループ③がグループ①と出会うまでに進んだ距離は217.5×9分の4=3分の290mなので、グラフのイには3分の290があてはまります。
(4)
次のグラフを見れば分かるように、グループ③が②とすれちがう地点ウは、グループ②が①とすれちがう地点エと同じ場所なので、なんとなく計算しやすそうなエの地点がAから何m離れているのかを求めてみます。
グループ①が滝で休憩を終えてA地点へ引き返し始めるのは、A地点を出発してから10.75+5=15.75分後です。
グループ②がA地点をスタートするのは、グループ①がA地点を出発してから10分後なので、グループ①が滝から引き返し始めるまでに15.75-10=5.75分の余裕があります。
つまり次のグラフのように、グループ①が滝から引き返し始めるまでの5.75分で、グループ②はA地点から40×5.75=230m進むことができます。
グループ①が滝から引き返し始めるとき、グループ②は次の図のようにA地点から230m進んでいるので、2つのグループの距離は430-230=200m離れています。
グループ②とグループ①が進む速さの比は4:5なので、下の図で2つのグループが出会うまでに、グループ②が進んだ距離は200×9分の4=9分の800mです。
以上から、グループ②がグループ①とすれちがったのは、A地点から230+9分の800=9分の2870m進んだ場所になります。
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