次の図のような直方体の形をした透明な水そうがあります。内側は、側面ABCDに平行な長さ10㎝の長方形の板PQRSで図のように仕切られています。板PQRSは、矢印の方向に毎分2㎝の速さで動くものとします。はじめは、水そうの色が塗られた①の部分に、体積576㎤の水が入っていて、このときの深さは4㎝です。次の問いに答えなさい。ただし、水そうと板の厚みは考えないものとします。
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(1)
初めのQBの長さは何㎝ですか。
(2)
水面がPSの線のところまで来るのは、板PQRSが動き始めてから何分何秒後ですか。
(3)
板PQRSが7分間動いたとき、②の部分の水の深さは何㎝ですか。
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(1)
次の図の仕切り板PQRSの左側には576㎤の水が入っていて、その水の部分はたて8㎝、横□㎝、高さ4㎝の直方体になっています。
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つまり、水の体積を求める式は8×□×4=576㎤と表せるので、上の図の□には576÷8÷4=18㎝があてはまります。
直方体の容器の横の長さは20㎝なので、最初のQBの長さ(上の図の△㎝)は20-18=2㎝になります。
(2)
次の図のように、水面の高さが仕切り板の辺PSの高さ(つまり10㎝)まで来るとき、水の体積を求める式は8×□×10=576㎤と表すことができるので、下の図の□には576÷8÷10=7.2㎝があてはまります。
上の図のように、最初の仕切り板の位置は容器の左端から18㎝、そして水面が辺PSの高さまで来たときは仕切り板が容器の左端から7.2㎝の位置まで来るので、仕切り板は最初に比べて18-7.2=10.8㎝動きました。
仕切り板は毎分2㎝の割合で左へ動くので、答えは10.8÷2=5.4分=5分24秒後になります。
(3)
最初の仕切り板の位置は容器の左端から18㎝、そして板が7分間で動く距離は2×7=14㎝なので、7分後の板は次の図のように容器の左端から18-14=4㎝の位置まで来ています。
また、容器の横の長さは20㎝なので、板の右側にあたる辺QBの長さは20-4=16㎝になっていることも分かります。
上の図の①に入っている水の量は8×4×10=320㎤なので、残りの水の量である576-320=256㎤は、仕切り板からあふれて右側の②へ流れ込みました。
このとき、②の部分に入っている水の体積を求める式は8×16×□=256㎤と表すことができるので、②の部分の水の深さは256÷8÷16=2㎝になります。
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