直方体の形をした水そうAとBがある。次の図のように、水そうAの中に水そうBが入っていて、A、Bの真上にそれぞれ蛇口C、Dがある。グラフは、蛇口C、Dからそれぞれ一定の割合で、同時に水を出し始めたときの、時間と水そうAの水の深さの関係を表している。水そうBの底面の面積は210㎠、深さは60㎝である。
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・蛇口Dからは、1分間に( )㎤の水が出ている。
・水そうAの底面の面積は( )㎠である。
ただし、水そうの厚みは考えない。
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蛇口Dから最初の9分間に出た水の量は、水そうBの容積にあたる210×60=12600㎤です。
したがって、蛇口Dから1分間に出る水の量は12600÷9=1400㎤になります。
最初から9分間は、水そうAには蛇口Cだけから水が入っていたのですが、その後は水そうBからあふれた水がAに流れこんだため、下のグラフのように深さの増え方が急になっています。
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このグラフの青い線と赤い線から、
① 蛇口Cから9分間→水の深さが6㎝増える
② 蛇口CとDから3分間→水の深さが12-6=6㎝増える
③ もし蛇口CとDを9分間使ったら、水の深さは6×3=18㎝増える(②を3倍)
という3つのことが読み取れます。
このとき、①と③を次の図のように消去算っぽく計算してみると、
となることから、蛇口Dから9分間に入る水の量で、水そうAは水の深さが12㎝増えることが分かります。
・水そうA→蛇口Dから9分間に入る水の量で水の深さが12㎝増える
・水そうB→蛇口Dから9分間に入る水の量で水の深さが60㎝増える(満水になる)
水の量は同じなのにBの深さがAの60÷12=5倍になるのは、次の図のように、水そうAの底面積がBの5倍だからです。
上の図から、水そうAの底面積は①+⑤=⑥にあたることが分かります。
水そうBの底面積である①が210㎠にあたるので、水そうAの底面積は210×⑥=1260㎠になります。
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